浜松の31期生・平塚雅樹が、地元でのマシンの立て直しに意欲的だ。前節の山陽GⅡ小林啓二杯は初日から6、4、2、8、4着と仕上げに苦しんでいたが、気配はそこまで悪くなさそう。
「山陽では初日と2日目が駄目で、(鈴木)将光さんにアドバイスをもらってセッティングを変えたんです。エンジンは3日目に少しは良くなったけど、手前から回転が上がってこなくて止まりが悪かった。だからレースがしにくかった」と5日間の大会を振り返る。
「ヘッドやクランクケースの他に、ピストンを換えたり、部品交換もやっているんですけど、エンジンがあまり良くなってくれないなあ」と首をひねった。
「他の人よりタイヤを滑らせるほうだから熱走路だと余計に厳しい。でもみんな条件は一緒だし、ハンデも前から走らせてもらっているのでそれを言い訳にはできない」ときっぱり言い放つ。
「2節前の浜松では、2日目の後にキャブの本体を換えて3日目の最終日は一般戦ですけど勝つことができた。手前から回転が上がっていたし、乗りやすかった。最近の中では動きがまあまあ良かったから、そのセッティングをベースにして、そこからの延長で整備をしていく。前節は2日目で予選漏れをしてしまったから、3日目に準々決勝を走れるように初日を大事に頑張りたい。自分は期は31期生で若いほうですけど、年齢(42歳)はけっこういっているから伸びしろはそんなにないんです」と苦笑した。それでも「若い選手に勢いではかなわない。これから速くなることは難しいと思うから、上手な選手を目指していきたい」とスピードよりもテクニックを重視していく構えだ。
大会初日は2Rに出走。持ち味のスタート力を生かし、〝巧妙な〟走りで奮闘する。(佐藤雄二)