【目指せトップレーサー(143)】藤本元輝

2021.6.30 04:56

 昨春“学生レーサー”だった徳島支部の西村成美が高知県立大を無事に卒業して話題になった。

 学業との“二刀流”はとても大変だっただろう。128期生として5月にデビューしたばかりの藤本も学業とプロレーサーを両立させようと奮闘している。

 「祖父がボートレースのファンで自分が高校のときにレース場に連れて行ってもらって。そこでレーサーという職業に魅了されてしまいました。ただ、そのときはもう大学進学を決めていたので」

 高校卒業後は近大経営学部に進学。それでも、レーサーへのあこがれも膨らむばかり。結果、在学中に養成所を受験した。

 「122期から受験をはじめて7回目に合格しました」。大学は休学して養成所に入所。1年間の厳しい訓練に耐えてプロとしての一歩を踏み出した。

 「大学も復学したんですけど、いまはコロナの影響もあって対面での講義や教授への事情説明もなかなかできない。何より“ボート”が優先なんで」。コロナ禍という思わぬ障害もあって、学業との両立の難しさに苦笑する。

 「いまはたくさん走ってレースを覚えたい。はやく連に絡んで、水神祭(デビュー初勝利)もしたいですね。大学のOBには阪神の佐藤(輝明)選手や、糸井(嘉男)選手もいますし。いつかはあんなふうにビッグになりたい」と、まずはプロレーサーとして一人前になることに焦点を絞る。そんな藤本の今後の奮闘に注目したい。(田中功夫)

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