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2021.2.5 04:59

【水上の女神~レーサーの素顔(220)】川井萌

川井萌

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 川井の父・琢也さんは通算229勝をマークした元競輪選手。父と同じ公営競技の道を目指すきっかけになったのは、一緒にボートレース場に観戦に行ったときのことだ。

 「レースを見て格好いいなと思ってからですね。養成所は3度目の受験で入所できました。養成所ではきついこともあったけど、同期と仲良く過ごすことができたのでいい思い出です」

 ボートレーサーになるために、通っていた高校は中退。強い覚悟を胸に、勝負の世界に飛び込んだ。ちなみに、競輪選手になるつもりはなかったのかと尋ねると「なかったです。体力がないので」とはにかみながら答えてくれた。

 養成所での1年間の厳しい訓練を経て、昨年11月の浜名湖でデビュー。これまで4節走って初勝利には手が届いていないが、デビュー節の浜名湖ではゼロ台スタートが5度。前節の戸田も最終日の2走のスタートはいずれもゼロ台と、果敢な仕掛けが目立っている。

 「浜名湖でいいスタートが行けたのは、練習している水面ですから」と本人は謙遜する。それでも、レースの主導権を握るために必要なスタートに光るものがあるとなれば、いずれは大事な武器になるはずだ。

 「女子でもスピード旋回のできる選手になりたいですね。道中でも握って回って、着順を上げられるようになりたいです」

 華麗なターンでファンを魅了する選手を目指して、ひたむきに走る川井の今後の成長に要注目だ。(立山友基)

 ■川井 萌(かわい・もえ)2002(平成14)年1月8日生まれ、19歳。静岡県出身。127期として20年11月に浜名湖でデビュー。父は元競輪選手の琢也さん。趣味はショッピング、音楽鑑賞。好きな食べ物はラーメン、ハンバーグ。次走は15日開幕の宮島一般戦に出場予定。153センチ、45キロ。血液型A。