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2021.1.13 05:00

【目指せトップレーサー(131)】篠原晟弥

篠原晟弥

篠原晟弥【拡大】

 ぜひ、2021年“青田買い”してほしい逸材だ。昨年12月、尼崎、徳山と連続で篠原を取材した。尼崎では4走、徳山では2走舟券に絡んで波乱を演出。適用勝率2・73の数字だけを見れば最初から見切ってしまいそうだが、速いスタートと積極果敢なスタイルは穴党に猛プッシュしたい。

 「フライングもしているのでスタート力があるとはいえないんですけど、でも頑張っていくようにはしています。攻めるレースは好きですね。小さいころから阿波(勝哉)さんとかのレースをよく見ていました」

 小さいころから父親に連れられ、からつボートへ観戦に訪れ、愛読書は漫画「モンキーターン」という根っからのボートファン。中学3年生のときにボートレーサー養成所を初受験。「それ(ボートレーサー)以外考えられなかったです」とずっと受験し続け、5回目でようやく合格すると迷わず高校を中退した。

 念願のプロになり「ダッシュのみでA級に上がる」と最初の目標を掲げたが、前ヅケ艇に抵抗するため、昨年6月からはスローにも入り始めた。それでも「練習不足で全然、スタートが決まらずにレースにならなかったです」と2カ月で再び、方針を変更。初心に戻ってダッシュからスタートを磨き、攻めのレースを心掛け、ようやくきっかけをつかみかけている。安定感はなく道中の詰めも甘いが、狙ってみたくなるレーサーなのは間違いない。

 「小さいころから瓜生(正義)さんが好きだったので、将来的には“ダービーキング”になりたい」

 無邪気に夢を語る表情に幼さが残るのは当然か。伸びしろしかない20歳は、頂点への長い道のりを一歩ずつ力強く歩んでいく。(井置浩二)