柴田愛梨【拡大】
11月7日の江戸川ヴィーナスシリーズ3日目。武藤綾子が6コースからまくった3Rで、3連単53万5520円という当地最高配当が飛び出した。その2着に入ったのが、昨年11月に桐生でデビューした柴田。これが通算2度目の2着で、武藤とともにビッグな配当を演出した。
柴田が勝負の世界を仕事として選んだのは、長きにわたって群馬支部の中心選手として活躍している父・光の影響が大きい。
「小さいころから見ていて、いいなと思っていました。実際に選手になろうと思い始めたのは中学生の頃で、4度目の受験で(ボートレーサー)養成所に入所しました」
中学、高校の部活動でサッカーをやっていた経験があり、養成所での1年間の訓練も「部活で精神的に鍛えられていたし、同期もいい人ばかりだったので楽しかったですね」と苦ではなかったという。ただ、「頻繁に家に帰れなかったことがきつかったです」。家族に会えない寂しさは強かったようだ。
デビューから1年が経過した。「やっぱり難しいですね。道中で着順を落とすことが多いし、もっと走る位置を考えないと」と未熟さを痛感している。
「もっとターンの精度を上げたい。外から握って回れる選手になりたいです」
目指すのは『まくりで勝つレーサー』。土台となる旋回力を磨きながら、偉大な父親の背中を追いかけていく。(立山友基)
=次回は18日に掲載
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■柴田愛梨(しばた・あいり) 1999(平成11)年2月25日生まれ、21歳。群馬県出身。2019年9月に第125期生として選手登録。父は68期の柴田光。特技はサッカー。趣味は釣り。好きな食べ物はチョコレート、チャーハン。156センチ、47キロ。血液型O。