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2020.7.29 05:00

【目指せトップレーサー(111)】安河内健

安河内健

安河内健【拡大】

 篠崎仁志が5月の住之江オールスターで兄・元志に続き、SG優勝し、“最強ブラザーズ”の称号を得た。その篠崎兄弟を追うのが、安河内兄弟。先日の鳴門オーシャンカップでSGデビューを果たした兄・将に続けと、弟・健も着実に進化を遂げている。

 2018年5月デビューから1・87→2・40→3・98、そして前期は4・87。初A級が視野に入ってきた。

 「成長はできていると思います。常に1等を狙うレースを心掛けて、舟の向け方とかを自分なりに考えながらやっています。課題は道中の走り方です。1等を狙ったまくり差しで結果、2、3着に残せるようにしないといけないです」

 その言葉通りのレースが6月のGIII児島ウエスタンヤング3日目2Rの5コースからのスピード感満点のまくり差し。「あそこしかない、というところにピンポイントで入ることができた」。結果は機力不足で3着に終わったが、思わず声が出たほど、シャープで的確なハンドルだった。

 学生時代は甲子園にも出場した兄と同じく白球を追い続けた。もちろん、篠崎兄弟と同じく「兄ちゃんとは、めちゃくちゃ仲がいいです」と強い絆で結ばれている。デビュー当初はその兄からは“ダメ出し”ばかりだったが、次第に「『お前はA級のターンをしているから、本番も自分を信じてやれ』といってもらっています」とお褒めの言葉ももらえるまでになった。

 そして現在は「逆にスタートは僕の方がいいと。兄ちゃんからは『どうやってスタートしているのか』と聞かれます。教えたら、『今度やってみるわ』って言われました」とライバルとして認められるまでになった。

 未来は果てしなく明るい。兄弟で切磋琢磨してボート界の歴史を作っていく。(井置浩二)