深見亜由美【拡大】
5月の多摩川ヴィーナスシリーズに出場した深見は4日目のイン戦で白星。しかし、残りの8走は舟券に絡む活躍ができなかった。
「最近は、より勝てなくなっている気がします。多摩川も調整をいろいろと試してみたけど、全然乗れないし…。もっと調整の引き出しを増やせればいいんですけどね」
思うような走りができずに、苦しい戦いが続いている。そんな深見の心の支えとなっているのが最愛の夫と、愛知支部の選手が中心のグループ『会社の仲間たち』の“社長”であり、先輩の河村了だ。
今年の1月12日に一般男性と結婚。「応援してくれているけど、心配もされますね。レースに行くときは『元気で帰ってきてくれればいいから』と送り出してくれます」と、気遣いながらサポートしてくれる夫の存在は大きい。
そして河村は「仕事でもプライベートでもすごい人です。いつもポジティブな言葉をかけてくれるので、話すとモチベーションが上がるんですよ」と、精神的に力強く後押ししている。
心強い2人の応援を受けて、深見の気持ちもしっかりと前を向いている。
「以前は勝率を上げたいと思って走っていたけど、空回りするばかり。今は基礎となる地力をつけることを意識したほうがいいのかなと思っています」
将来の大きな飛躍を目指して、今は選手としての土台を固めていく構えだ。(立山友基)
=次回は19日に掲載
■深見亜由美(ふかみ・あゆみ) 1991(平成3)年10月19日生まれ、28歳。愛知県出身。2015年9月に第117期生として選手登録。父は元選手の深見康司(72)。特技は走ること。趣味は体を動かすこと。好きな食べ物はザッハトルテ。8日開幕の三国一般戦に出場予定。149センチ、43キロ。血液型O。