藤原菜希【拡大】
気迫あふれる速攻を武器に、東京支部女子の中心選手に成長した藤原。ファン投票42位で出場を決めた鳴門レディースオールスターも活躍が期待されたが、予選3日間を終えて未勝利で、5日目・準優勝戦への進出は厳しい状態だ。
「今節も気合を入れてきたんですけどね。レース直前になると、なぜか焦っているというか…」
気持ちが空回りして思うような走りができず、リズムを上げられなかった。
昨年は3月の大村で念願のデビュー初Vを飾り、4月の平和島で2度目の優勝といい流れに乗りながら、GI初出場を果たした8月の蒲郡レディースチャンピオンでは準優勝戦で不完走失格。続くからつでは2本目のフライングを切った。
「蒲郡もからつも、気持ちをコントロールできていなかったですね」
今節と同様に、メンタル面が整わなかった。だからこそ、今年は「技量の底上げもそうだけど、気持ちをコントロールできるか」と克服すべき課題は明確だ。
加えて、今年は8月に地元の多摩川でレディースチャンピオンが行われる。
「まずは出場するのが目標ですが、年末(浜名湖クイーンズクライマックス)に向けても多摩川で活躍したい。期待してください」
今後の活躍はもちろん、出場中の鳴門レディースオールスターはこれから終盤戦だ。強気な攻めでリズムの立て直しを図る藤原に注目してほしい。(立山友基)
=次回は20日に掲載
■藤原 菜希(ふじわら・なつき)1986(昭和61)年4月20日生まれ、33歳。大阪府出身、東京支部。2010年9月に第107期生として選手登録。特技は空手。好きな食べ物は肉、魚、なまこ、プリン。現在は鳴門レディースオールスターに出場中。157センチ、47キロ。血液型A。