西原智昭【拡大】
4日目5Rでは10メートルオープンの6枠から2番手に飛び出したものの、トップスタートを決めた小林瑞季を捕まえられず追走がいっぱいだった伊勢崎の28期生・西原智昭。
「3日目と同じで、スタートが切れるようになっただけ。エンジンは直線が弱いし、流れ込んでくれない。試走タイム(3秒33)通りの動きですね」。持ち味のSは取り戻しているが、マシンには納得していない。
「上積みしようと思って今回ヘッドを換えた。初日は試走3秒30出たのでエンジンは悪くなかったけど、スタートで空回りをした。2日目は調整を失敗。ヘッド回りを調整した3日目は多少は良くなった。4日目も似た感じですね」。整備に苦しみ、さえない表情で語る。
「エンジンに粗さがあるし、もしかしたらクランクに問題があるのかも。でも、もう少しセッティングを追ってみます。スタートは切れてきたので、最終日も見せ場は作りたい」と意気込んでいた。
最終日は7Rに出走。本来のスタート力が戻った西原が速攻に照準を定め、勝って今節を締める。
プロフィル
サンケイスポーツ所属。東京都出身、B型。若き日はオートレーサーを志し受験を重ねたが、夢破れてオート専門紙へ。23年あまりの記者生活を経て、2020年4月にサンスポへ移籍。幼いころから培ったマシンを見る眼と丁寧な取材に裏打ちされた予想で、サンスポオート紙面に革命を起こす。