【阪神C】レース展望

2019.12.16 19:11更新

仕上がりの良さが目立つ今年の桜花賞馬グランアレグリア

 土曜の阪神競馬場では今年最後の当地重賞となる阪神カップ(21日、GII、芝1400メートル)が行われる。過去の傾向からは、前年の上位馬が2年連続で活躍しがちな、いわゆる『リピーター』が強いレースだが、今年は前年で3着以内に入った馬の登録はなし。新たな冬の阪神7ハロンGIIのスペシャリストが生まれるのか…。

 最も注目を集めるのは、今年の桜花賞馬グランアレグリア(美浦・藤沢和雄厩舎、牝3歳)だ。短距離路線も視野に入れたこの秋は予定していたスプリンターズSを蹄の不安で回避したが、じっくり立て直してレース1カ月前の11月20日に美浦トレセンへ再入厩。Wコースと坂路で3週連続、軽々と好タイムをマークするあたりはたぐいまれなスピードと仕上がりの良さの表れだ。あとはこの馬にとって、朝日杯フューチュリティS3着、NHKマイルC5着(4位入線降着)と鬼門になっている牡馬との対戦がポイントになる。

 古馬勢ではマイスタイル(栗東・昆貢厩舎、牡5歳)の充実ぶりが光る。今年は夏の函館記念を勝ったが、そこからマイル路線へ舵をとり、スワンS3着、マイルチャンピオンシップ4着とGII、GIで見せ場たっぷりの走りを披露。5歳になってメキメキと力をつけている。逃げ、差し自在の立ち回りも身につけ、今や抜群の安定感を誇る。

 グァンチャーレ(栗東・北出成人厩舎、牡7歳)も年が明けたら8歳になる高齢馬だが、今年は春のマイラーズC2着、そして安田記念でも4着と、キャリアの中で最盛期と思える走りを見せてきた。秋はスワンS5着、マイルCS8着に終わっているが、もともと叩き良化型。そろそろ状態のピークを迎えそうだ。

 フィアーノロマーノ(栗東・高野友和厩舎、牡5歳)も侮れない。安田記念14着、マイルCS13着と一線級との戦いで壁にぶつかっている印象だが、直線に急坂がある右回りのコースである阪神、中山ではGIIIダービー卿チャレンジTを含め4戦4勝のパーフェクト。得意舞台に戻っての反撃に警戒だ。

 同舞台で行われた春の阪急杯を最後方からの大外一気で制したスマートオーディン(栗東・池江泰寿厩舎、牡6歳)も12キロ増で余裕残しの体つきだった休み明けのスワンS9着を使われて馬体が引き締まってくれば、巻き返しが十分にある。

 アーリントンCの覇者イベリス(栗東・角田晃一厩舎、牝3歳)、2016年の優勝馬シュウジ(栗東・須貝尚介厩舎、牡6歳)、同舞台のフィリーズレビューを制しているノーワン(栗東・笹田和秀厩舎、牝3歳)なども上位争いを演じても不思議はない。

 レース当日に阪神競馬場で引退式を予定している4年前の桜花賞馬レッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎、牝7歳)も2走前のスプリンターズSで5着と健闘しており、出走してくれば侮れない。

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