【NHKマイルC】令和もルメール!アレグリア変則2冠自信

2019.5.3 05:12更新

グランアレグリア(手前)は楽な手応えで併せ馬に先着。しなやかな動きを見せ、万全の態勢だ (撮影・田村亮介)

 令和初の中央競馬のGI、NHKマイルカップに出走する桜花賞馬グランアレグリア(美浦・藤沢和雄厩舎、牝3歳)の追い切りが2日、茨城・美浦トレセンで行われた。主戦騎手のクリストフ・ルメール(39)が騎乗して軽快な動きを披露し、サンケイスポーツ調教評価でも最高の『S』となった。レースレコードで頂点に立った桜の女王が狙う変則2冠。平成をGI3連勝で締めくくったルメールが、新時代も華麗にエスコートする。

 令和最初のGIへ、態勢万全をアピールだ。実戦を見据えた最終スパーリングで、桜花賞馬グランアレグリアが楽々と先着。ルメール騎手も感触の良さに笑顔を見せた。

 「直線ですごくいい手応え。コンディションはとても良かったです。今日の反応はすごく良かったし、前走からさらにパワーアップしています」

 整地直後のWコースに登場し、キングドラゴン(1000万下)を2馬身追走。「競馬と同じで好位のイメージ。今日は随分と折り合っているなあ」と藤沢和調教師が感嘆するなか、4コーナーで内から併せ、そのまま1馬身半突き抜けた。馬なりで5ハロン68秒5、3ハロン38秒7-12秒4とラストまで鋭く、サンケイスポーツ調教評価も文句なしの『S』だ。

 桜花賞は休み明けで2馬身半差の完勝。好位から残り800メートル過ぎに先頭へ立って1分32秒7で駆け抜け、前年のアーモンドアイが樹立した桜花賞レコードを0秒4更新した。

 前向きな気性で、レースを使ってのテンションが懸念されたが、ルメール騎手は「走りたがってはいたけれど、コントロールは問題ない。すごく速いフットワークで、走りがうまくなりました」と、心身の成長を伝える。主戦騎手を務めるアーモンドアイをフェラーリと評したが、グランは「ポルシェ911かな。いっぱいスピードがあり、力もある」と純粋なスピードにほれ込む。

 目下絶好調のルメールは、先週の天皇賞・春(フィエールマン)で史上3人目、外国人初の8大競走完全制覇を達成。JRA・GI25勝は外国人ではミルコ・デムーロの28勝に次ぐものだが、4月29日の新潟では武豊騎手の記録を上回る最少騎乗数で外国人初のJRA通算1000勝を飾るなど、平成の終わりに“日本の名手”としての地位を確立した。

 「毎週、すごくいい馬に乗せてもらい、上手な競馬ができました。毎回集中して、いい競馬をしたい」。ルメールはグランとの桜花賞から続くGI連勝を「4」に伸ばし、令和の競馬界もリードするつもりだ。

 昨年は牡馬相手の朝日杯FSで3着。「グランアレグリアも強くなりました。リベンジできそう。またGIを勝てば、スーパーホースになるかもしれない」とルメール騎手がいえば、平成に1435勝と最も勝利を挙げた伯楽・藤沢和調教師も「男馬相手で不安もあるし、楽しみもある」。これまで、桜との変則2冠は2005年のラインクラフトしかいない。GI5勝の最強タッグの期待を背に、グランアレグリアが3歳マイル王の称号を手にし、新時代の名馬へ羽ばたく。 (千葉智春)

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★昨年秋にもGI4連勝

 ルメール騎手は桜花賞から天皇賞までJRA実施機会GI3連勝中だ。これまで同様の記録は2017年に達成している。勝てば、実施機会GI4連勝は18年の秋華賞(10月14日アーモンドアイ)、菊花賞(同21日、フィエールマン)、天皇賞・秋(同28日、レイデオロ)、JBCスプリント(11月4日、グレイスフルリープ)以来となる。