【きさらぎ賞】レース展望

2018.1.29 17:40更新

キャリアは1戦のみも新馬戦を圧巻の内容で制した昨年の皐月賞馬アルアインの全弟ダノンマジェスティ

 京都では日曜メインにきさらぎ賞(2月4日、GIII、芝1800メートル)が行われる。過去10年の勝ち馬でクラシックホースになったのは一昨年の菊花賞馬サトノダイヤモンドだけだが、2011年3着馬オルフェーヴルが三冠馬に輝いた。他にも3着以内に好走した馬はスマイルジャック、リーチザクラウン、ワールドエース、ルージュバック、ダンビュライトがクラシックで3着以内に奮闘している。春を占う意味では見逃せない一戦だ。

 なかでも最有力視されるのが、昨年の皐月賞馬アルアインの全弟ダノンマジェスティ(栗東・音無秀孝厩舎、牡)。キャリアは1戦だけだが、12月24日・阪神芝1800メートルの新馬戦は圧巻の内容だった。1000メートル通過64秒1という超スローペースのなか、5番手で追走。ラスト3ハロンは11秒3、11秒2、11秒0という加速ラップになったが、33秒0の脚を発揮してあっさり3馬身半突き抜けた。しかも直線では左にモタれる若さを出しながらの勝利で、真っすぐ走っていたら後続をもっと突き放していた可能性が高い。今回は中間からハミを替えるなど対策を立てて臨む。新馬戦で手綱を取った和田竜二騎手が騎乗停止で急きょ乗り替わりとなるが、厩舎所属の松若風馬騎手なら問題はなさそうだ。

 ダノンと同様にキャリア1戦ながら、新馬戦でインパクトを与えたのがサトノフェイバー(栗東・南井克巳厩舎、牡)。1月6日の京都芝2000メートル戦で、好スタートから逃げ切り勝ちをおさめた。ペースをスローに落として、最後にもうひと伸びするセンスの高さは評価できる。526キロという大型馬で初戦は余裕がある体つきだっただけに、使った上積みは大きいはず。力強いフットワークを見るかぎり、時計のかかる馬場にも対応できそうだ。

 カツジ(栗東・池添兼雄厩舎、牡)は重馬場の新馬戦を勝って臨んだデイリー杯2歳Sで2着。好位から抜け出したが、直線で外にモタれたところを、内からジャンダルムに出し抜かれてしまった。その後は朝日杯フューチュリティSを目標にしたが、フレグモーネで自重。それでも厩舎でじっくり乗り込んで態勢は整っている。折り合いに不安がないので、距離延長も克服できそうだ。

 グローリーヴェイズ(美浦・尾関知人厩舎、牡)は新馬勝ち後、中京のこうやまき賞で2着。前にいたカフジバンガードを捕らえきれなかったが、上がり3ハロン33秒4の脚を使って頭差まで迫り、3着馬は3馬身突き放した。まだトモ(後肢)が甘く、上り坂で反応が遅れたぶんの負けと陣営は分析。直線が平坦の京都はプラスといえる。

 オーデットエール(栗東・須貝尚介厩舎、牡)は新馬勝ちした後、勝利はないが、新潟2歳S6着、萩S2着、黄菊賞5着と大崩れしていない。今回も上位争いが見込める。

 3戦連続で上がり最速の脚を使い、前走で勝ち上がったラセット(栗東・庄野靖志厩舎、牡)、マイルの初戦は勝ったとはいえ、前半が忙しい感じだったレッドレオン(栗東・角居勝彦厩舎、牡)、いいレースセンスを見せて新馬戦を快勝したニホンピロタイド(栗東・大橋勇樹厩舎、牡)なども争覇圏内だ。

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