【関屋記念】アポジー、マイルでも逃げ切った!

2017.8.14 05:05更新

スピードを存分に生かして逃げ切ったマルターズアポジー(右)。マイル界に新星が誕生した(撮影・菅原和彦)

 第52回関屋記念(13日、新潟11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3900万円=出走16頭)サマーマイルシリーズ第2戦は、中距離からマイル路線へ矛先を向けてきた7番人気のマルターズアポジーが鮮やかに逃げ切って重賞3勝目を飾った。タイム1分32秒2(良)。4連勝を狙った4番人気ウインガニオンが1馬身1/4差の2着。1番人気メートルダールは末脚不発に終わり、12着に敗れた。

 混戦のマイル界に新星の誕生だ。現役きっての快速馬マルターズアポジーが、初挑戦のマイル重賞を圧倒的なスピードで支配。日本一長くて過酷な新潟の直線も、後続に並びかけることすら許さず逃げ切った。

 「同型との兼ね合いがあったけど、うまくいった。2000メートルでは展開やコース形態に助けられたこともあったけど、マイルで本領発揮でした。(自身も)また新潟で重賞を勝ててうれしい」

 相棒の強いレースぶりを笑顔でたたえた武士沢騎手。新潟では2008年新潟記念(アルコセニョーラ)以来2度目の重賞Vとなった。

 前走の七夕賞では序盤に競りかけられて11着に大敗したが、今回は抜群のスタートダッシュで他の同型を黙らせた。前半3ハロン35秒2と遅めのペースで入り、そこから鞍上がジワジワとペースアップする絶妙なリードを披露。後続との差を広げて直線に向くと、ラスト1ハロンは右ムチの叱咤(しった)に応えて、ウインガニオンの追撃を1馬身1/4差で振り切った。

 満面の笑みで人馬を迎えた堀井調教師も「もともと1600メートルが最適の距離だと思っていた。ベストの舞台で実力を発揮できた」と路線転向に確信を得た様子。全22戦で一度も他馬にハナを譲ったことがない愛馬に「スピード自体が他と違いすぎる。その持ち味はフルに生かした方がいい」と今後も小細工なしで、身上の速力を存分に発揮させるつもりだ。

 「これからメンバーが強くなっていくけど、克服してほしい」と武士沢騎手。次走は未定だが、今後もマイル路線を歩むことは決定済み。ターゲットとなるのはサマーマイルシリーズ最終戦の京成杯AH(9月10日、中山、GIII、芝1600メートル)あたりか。

 マルターズアポジーという新風が吹き込んだマイル界は、ますます盛り上がりそうだ。 (板津雄志)

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