武史君、横山父子3人対決だ!騎手課程33期生卒業式
2017.2.8 05:04更新

JRA競馬学校騎手課程33期生の卒業式が7日、千葉県白井市の同校で行われた。横山典弘騎手(48)=美・フリー=の三男・武史君(18)や、木幡初広騎手(51)=美・フリー=の三男・育也君(18)、武藤善則調教師(49)=美=の長男・雅君(19)を含む5人は、9日発表の騎手試験に合格すれば3月1日からプロとしてデビューする。
雲ひとつない澄み切った青空が卒業生の心を映し出しているようだった。
横山武史君は、父・典弘騎手が今も第一線で活躍し、兄・和生騎手(23)が若手有望株。そして、祖父・富雄さんが昭和を代表する名ジョッキーという競馬一家で育った。
「カンパニーが勝った2009年の天皇賞・秋で、格好いい父の姿に衝撃を受けて騎手を目指しました。予想外の競馬をしたり、馬を第一に考えている点なども尊敬しています」
昨年秋から行われた9回の模擬レースで3勝を挙げて総合優勝を果たした。
「馬のおかげなんですけど…」と謙遜するが、「ミスした点を次のレースでどう修正するかを考えてやってきました」と努力を重ねてきた。「父に早く追いつき、追い越せるように頑張りたい」と夢は大きい。
入学時から身長は10センチほど伸びて1メートル61に。3年間で心身ともに確実に成長した息子に、父は笑みを浮かべ、「あとは彼の努力次第。まだ何色にも染まっていないし、真っすぐに育ってほしい。無事に長く乗ってくれれば。3人で? いつか乗れればいいね」とエールを送った。
騎手試験の合格発表は9日。突破すれば3月1日からプロとして“横山武史騎手”が誕生する。 (片岡良典)
◆川又賢治君(アイルランド大使特別賞受賞) 「賞を取れてうれしいです。騎乗技術がなかったので、はい上がっていくのが大変でした。1人で5人の子供を育ててくれた母親や応援してもらった人たちのためにも頑張りました」
◆富田暁君 「3年間つらいことばかりで、同期の背中を追いかけて、今も追いついたとは思っていません。早く騎手になって競馬に乗りたいです」
◆武藤雅君 「あっという間の3年でしたが、騎手デビューに向けて、真面目に日々頑張ってきました。中学から乗馬を始めて、きっかけを作ってくれた父に感謝です」