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【沢田康文の欧州リポート】ペリエの絶賛証明したユタカの香港C制覇

2015.12.16 05:02更新

武豊は香港Cで久々のV

 昨年、英国のレーシングポスト紙上の企画でO・ペリエ騎手が自らが考える世界のトップジョッキーベスト5を選出し、その中のひとりとして武豊騎手の名前を挙げていた。当時のペリエのコメントはこうだ。

 「ユタカは頭の中に時計を持っている。競馬では常に適切なポジションにいるから、道中で後ろにつけることができればハッピーだ。ファロンのように豪腕の騎手ではないが、馬は約500キロあって、レースでは騎乗馬を無理やり抑えつける必要のない場面も多い。ユタカは馬が何を考えているかをよく分かっている。彼が日本でリーディングのポジションにいないのはおかしい」

 他の4人はL・デットーリ、C・スミヨン、K・ファロン、R・ヒューズ(今年夏に引退)と、いずれも世界を股にかけて活躍する猛者たちだった。

 海外でのGI勝利から遠ざかっていたユタカは、13日の香港Cで久々のV。レースレコードでの逃げ切りは、ペリエのいう体内時計の正確さなどを示す鮮やかな走りだった。

 ジャパンCの取材で帰国した折、東京や京都の酒場で会い、さまざまな話をした。これまでのベストレースは? の問いには「そういうのは興味がない。大切なのは次のレースだから」。6年ぶりに達成したJRA年間100勝には「まだ自己ベスト(2005年212勝)の半分」。朝日杯FSで騎乗するエアスピネルを含めて期待の2歳馬が複数いることには、「それぞれ種牡馬が違うのも面白いし、それも考えながら騎乗している」と答えていた。

 来年はデビュー30周年になる。国際映像に向けてペンを持ち、漢字ではなくアルファベットのサインを走らせる姿を見て、エイシンヒカリとの出会いに感謝をした。 (在仏競馬記者)

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