清水愛海が6人目女子チャンプ ボートレース修了記念競走

2020.9.25 18:01更新

女子として6人目の養成所チャンプに輝いた清水(中央)は笑顔でガッツポーズ。左は2着の堀本、右は3着の登玉

 ボートレースの「第127期選手養成訓練・修了記念競走」が25日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で行われた。“養成所チャンプ決定戦”は清水愛海(20)=山口=が逃げて1着。女子では110期の喜多須杏奈以来、6人目、山口支部では84期の原野将徳以来、3人目の優勝者となった。修了生は29人でそのうち女子は14人。これは52期の17人に次ぎ、53期と同じく過去2番目の多さ。なお修了生は11月から全国各地で順次デビューする。

 “転覆王”から“チャンプ”へ、サクセスストーリーを完結させた。養成所チャンプ決定戦はリーグ戦勝率No.1で絶好枠を勝ち取った清水がコンマ09のトップスタートから逃げ快勝。訓練期間中、転覆と落水、合計45回の事故を乗り越え、見事、有終の美を飾った。

 「優勝する、という強い気持ちでは挑んだけど、本当にできるとは思っていなかったのでうれしいです」

 リーグ戦方式が採用されてから初の女子1号艇から女子6人目の栄冠だ。3カド仲道の攻めを封じた1周1マークには荘林幸輝実技教官から「うまい!! 普通の女の子ならまくられている」と思わず感嘆の声が漏れたほどの完ぺきなターン。レース直後、その恩師から「最高だったよ」と声をかけられると感激の涙が流れ落ちた。

 「事故で落ち込んでいたときに『お前は強くなれる。絶対に強くなれる』と言っていただきました。最後に恩返しをすることができて本当によかったです」

 中学時代は陸上部、高校時代はバスケットボール部に所属と体を動かすことが大好き。高校卒業後、「母子家庭なので頑張れば高収入が得られることと、男女が平等に戦えるのも魅力だと思いました」とボートレーサーを志し、4回目の受験で養成所に合格した。

 “第39代養成所チャンプ”でしかも女子レーサー。高い注目度と大きな期待の中、同期では最初となる11月2日の徳山ボートでデビューを果たす。「結果的にはトップの成績を残せたけど、実力的には一番ではないと思います。これから練習してトップといえるように頑張りたい。将来的にはSGにも出たいです」とプロとしての活躍も誓った。

 荘林教官は「女子としては力は抜けている。修了時点では大山(千広)よりもレベルが高いかもしれない」と昨夏、レディースチャンピオンを制した116期の若き女王を引き合いに出しながら、まな弟子を評価する。

 シンデレラストーリーは始まったばかり。女子の枠を超え、記録にも記憶に残る偉大な選手を目指す。(井置浩二)

■しみず・あみ

 ★プロフィル 1999(平成11)年11月23日生まれ、20歳。山口県柳井市出身。157センチ、45キロ、O型

 ★女子優勝 52期の石原加絵、60期の児玉晃子、63期の豊島みずほ、76期の横西奏恵、110期の喜多須杏奈に次ぎ、6人目

 ★リーグ戦成績 勝率7・12で修了生第1位。現行のリーグ戦方式になってからは女子初(66期の松瀬弘美は訓練勝率第1位)。5優出でV2

 ★家族 母、姉、妹

 ★スポーツ歴 中学は陸上部、高校はバスケットボール部に所属

 ★ボートレーサーの魅力 男女平等で戦えるところ

 ★ボートレースとして目標 女子No.1。男子にも負けない旋回をすること

 ★趣味 買い物

 ★目標の選手 荘林幸輝(教官)