びわこ『ヤングダービー』磯部誠がGI初制覇

2020.9.22 16:54更新

びわこ『ヤングダービー』で待望のGI初Vを飾った磯部誠

 ボートレースびわこの『プレミアムGI第7回ヤングダービー』は22日、第12Rで優勝戦が行われ、磯部誠(30)=愛知=が、2コース差しで優勝。“卒業イヤー”の出場で念願のGI初戴冠(通算25度目、GIIは1V)を達成し、ラストチャンスで鮮やかな有終Vを飾った。2着は2マークで浮上した木下翔太、1番人気に支持された1号艇の上田龍星は3着に終わった。

 ラストチャンスで最高の輝きを放った。優勝戦は枠なり3対3でインの上田が懸命に逃げを図ったが、2コースから磯部が全身全霊の差しハンドル。2マークで粘る上田、内を突っ込んだ関を退けると、あとはGI初制覇へ加速あるのみ。最年長Vのおまけをつけ、出場機会最後のヤングバトルで見事に有終の美を飾った。

 「起こしでちょっと様子を見たくらいで、あとはフルショット。(上田)龍星が1マークでちょっともらしているように見えたのでしっかり回ればチャンスがあるかなと思いました」

 7月の平和島で2号艇&2コースからV。そのときと同じ追い風想定の調整が功を奏した。「そのイメージで叩いたら立ち上がりが似ていた。正直、伸びを求めた調整だったんですけど、意外とグリップして水をつかんで押している感じがあった」。新鋭王座も含め大会最多9度目の出場。蓄積された経験から導き出された最適解が、栄冠への大きなあと押しとなった。

 これで今年の獲得賞金は5059万2000円。「税金を考えないとやばいッスね」と笑いを誘ったが、賞金ランクもグランプリ圏内の18位まで浮上。年末の大舞台に向けて、グッと視野が広がったのは間違いない。

 「大きな大会で活躍できる、獲れるっていう自信はまだ持てていない。ひとつひとつの積み重ねでチャレンジカップにいこうと決めている。僕は一発獲るよりも、このスタイルだなと」

 若手の登竜門で最高の“卒業証書”を手にしたが、まだサクセスストーリーは道半ば。「年齢制限のある大会で獲れたのはうれしいですけど、池田浩二さんに確認ですね。このレースはGIでした? と(苦笑)。多分、一般戦といわれると思うので」。初タイトルにも浮かれてばかりはいられない。同県の大先輩に少しでも近づくためにも、ひたむきに、地に足をつけてSG戦線での活躍を誓う。(小橋川寛)

■磯部 誠(いそべ・まこと) 1990(平成2)年9月8日生まれ、30歳。愛知県出身。2009年11月に第105期生として、とこなめでデビュー。同期には佐藤翼、村岡賢人らがいる。13年2月の蒲郡でデビュー初V。12年の新鋭王座(芦屋)でGI初出場。今回がGI通算6度目の優出で待望の初制覇となった。SGは18年8月のまるがめメモリアルで初出場を果たした。通算25V。172cm、51キロ。血液型A。