【水上の女神~レーサーの素顔(211)】前原哉

2020.9.18 05:00更新

前原哉

 岡山女子の成長株として前原が脚光を浴びたのは2017年10月のまるがめ。男女混合の4日間開催で優勝戦の1号艇を獲得してインから押し切り、デビュー初優出初Vを達成した。

 「メッチャ緊張した記憶があります。混合戦で初優勝って、今考えても奇跡ですよね」

 本人も驚くほどインパクトのある走りで、全国のファンに存在感を示した。その後は2度の産休を挟んで、今年2月の児島から復帰。1男1女を育てるママさんレーサーとして、忙しい日々が続いている。

 「産休前と違って、スタートをバンバン行って勝とうという気持ちになれないというか…。あとは悪いエンジンを引いたときに、それに合わせて乗れないんですよね。状況に応じた対処ができていない。スタート力と調整力が課題です」

 復帰後も思い切りのいいターンで見せ場を作っているだけに、2つの課題の克服ができれば目標に掲げている「A級昇格」は一気に近づくはずだ。

 123期の修了記念チャンプに輝いた弟の大道(23)は、デビュー後も着実に成長を遂げている。

 「私がデビューしたときよりは上手だし、けがなく頑張ってくれれば。ほとんど“親目線”です」

 ボート界の先輩であり、身近な存在である姉としてその走りを優しく見守りながら、自身もさらなるレベルアップのために今後も腕を磨いていく。 (立山友基) =次回は10月2日に掲載

 ■前原 哉(まえはら・ちか)1995(平成7)年1月23日生まれ、25歳。岡山県出身。2014年9月に第115期生として選手登録。父は元競輪選手の雄大さん、弟は123期生の大道(23)。趣味はショッピング、旅行。好きな食べ物はチーズケーキ、和菓子。次走は10月6日開幕の宮島一般戦に出場予定。156センチ、47キロ。血液型O。