【目指せトップレーサー(117)】山下大輝

2020.9.9 05:00更新

山下大輝

 ポテンシャルの開花を楽しみに待ちたい。山下は今年5月にプロデビューしたばかりの兵庫支部のニューフェース。ボートレーサー養成所ではリーグ戦の成績上位者による養成所チャンプ決定戦に進出(4着)するなど、優秀訓練生としてB1あっせん特例(B2級ながらB1級と同等のあっせん日数を受けられる)を獲得。将来のブレークを大いに期待されている。

 「ボートレース好きな父の実家が徳島で、帰省のルートに近かったまるがめボートに連れていってもらっていました」

 ボートレースとの出合いは早かったが、小学校から高校までは野球少年。「高校では軟式野球でショートを守って近畿大会に出たりしました」と活躍した。だが、「身長が低くて体重も50キロくらいしかなくて」と体格の面で野球を続けることは現実的ではなかった。

 転機が訪れたのは大学当時。「友達の親や友達の友達がボートレーサーだったりして、周りに目指す人もいて。体を動かせる仕事、成績と一緒に給料がアップするところなどが魅力でした」と周囲の環境にも触発されて一念発起。「社会人も視野にラストにしようと思っていた大学卒業のときに受かりました」と4回目の受験で養成所への入所を果たした。「操縦は難しかったけど、B1あっせんを取りたくて頑張っていました」と1年間の養成訓練で好成績をおさめ、非凡なセンスを証明した。

 「師匠は田路朋史さんです。自分の知らないところで、田路さんが他の先輩にも連絡してくれていて。同じあっせんになった先輩にもお世話になっています」と支部の好漢として人望も厚い師匠から献身的なサポートを受けている。「模擬レースと本番レースでは違いがすごくて。やっぱりレースを走ってなんぼだし、B1に上がりたいです」。

 先月の尼崎・お盆シリーズではデビュー初の舟券絡みとなる3着、その次節の三国で初の2着と初勝利への機運も高まる。素質の高さは折り紙付きの24歳。穴目で狙うなら今のうちかもしれませんよ。(小出大輔)