【水上の女神~レーサーの素顔(210)】水野望美

2020.9.4 05:00更新

水野望美

 地道な努力が結果として表れた瞬間だった。今年8月に多摩川で行われたプレミアムGI第34回レディースチャンピオン。予選を14位で通過した水野は、準優11Rに5号艇で登場した。

 1マークこそ攻め手を欠いたものの、道中で佐々木裕美に競り勝って2着。2011年11月のとこなめでのデビューから8年9カ月で念願のGI初優出を決めた。

 「レース後に師匠(原田幸哉)から連絡をいただいたし、いろいろ頼りにしている永井(聖美)さんも喜んでくれました。谷川(里江)さんから届いた残暑見舞いには、私の写真と一緒に『勝負強さが次の課題だね』と書いてあって。めちゃくちゃうれしかったし、本当にありがたいです」

 若手のころから世話になり、気にかけてくれた師匠や先輩からの祝福や激励が何よりうれしかった。だからこそ、大外からコンマ27のスタートで6着と見せ場を作れなかった優勝戦のレース内容には不満が残る。

 「準優まではしっかりレースができたけど、優勝戦で戦えるようなメンタルではなかったと思います。谷川さんに指摘していただいたように、GIの優勝戦でも攻めていけるような勝負強さを身につけたいです」

 新たな課題が見つかったということは、まだ伸びしろがあるということだ。

 「選手としてのピークはもう過ぎたのかな…と思っていたけど、諦めずに走ってきてよかったです」

 常に一生懸命な水野は、これからも飽くなき努力で“強さ”を求め続ける。(立山友基)

 =次回は18日に掲載

■水野望美(みずの・のぞみ) 1988(昭和63)年11月17日生まれ、31歳。愛知県出身。2011年9月に第109期生として選手登録。特技はバスケットボール。趣味は旅行。好きな食べ物はお肉、甘いもの。12日開幕のとこなめ一般戦に出場予定。157センチ、46キロ。血液型O。