【ニューヒーロー列伝】岩橋裕馬

2020.8.28 05:00更新

岩橋裕馬

 24日に終了した戸田で、岩橋が成長した走りを披露した。7戦して2勝し、5度も舟券に絡む活躍。優出こそならなかったものの、3連続優出中の好機を味方に選抜入りを果たした。

 「序盤はそうでもなかったけど、終盤は十分いい仕上がりになった」

 地元尼崎でのお盆開催では予選を突破。今期(5月~)は4点台後半の勝率をマークし、キャリアハイの数字をたたき出している。

 「最近はエンジンの引きがいい。それ一本です」としながらも、「回転を上げる調整が合っている。展開を突けるようになってきた」。仕上げの精度が上がって、大きな着順も少なくなってきた。

 日本ミニマム級1位の実績を持つプロボクサーからの転身組。「地元にあったプールでインストラクターのバイトをしているときに、ボートレーサー募集のポスターを見た」のが、この業界を志したきっかけという。アスリート向けの特例枠で合格を果たした。

 だが、リングと水上では同じ“格闘技”でも勝手が違った様子。「スタートもそうだし、ターンもレースの仕方も分かっていなかった。特例枠の意味がないやろうって」。デビューから長らく低空飛行が続いていたが、ここにきて徐々に地力をつけてきた。

 「将来は記念に出られるようになりたいけど、まずはA2級への昇格と初優出を目指して頑張っていきたい。師匠の白石健さんからは“スタートを行って、ハンドルをパーンと切れ”といわれています」

 まだまだ課題は多いが、目標へ向けて地道にファイトし続けていく構えだ。(渡辺寿輔)

=次回は9月11日に掲載

■岩橋裕馬(いわはし・ゆうま) 1988(昭和63)年8月1日生まれ、32歳。大阪府出身、兵庫支部。2016年3月に第118期生として選手登録。現在は浜名湖ルーキーシリーズに出走中。164センチ、51キロ、血液型O。