【目指せトップレーサー(115)】田川大貴

2020.8.26 05:00更新

田川大貴

 スタート事故を乗り越えて勝率を上げてきた。田川は前期勝率4・19で自身3回目の4点台をマーク。今期はまだ2カ月を残すが、5・22と好ペースを刻んでいる。

 「これまでは成績が上がってきたなと思ったらスタート事故をして。その繰り返しばかりだったけど、今期はやっとフライングを切らずにまずまず行けるようになって、レースができている感じがあります」

 2016年11月に大村でデビューして今年で3年目ながらFはすでに7本。その影響で成長のスピードが遅くなったが、やっと“負の連鎖”から抜け出した。

 師匠・飯山晃三からの許しが出てスローに入っているが、走り慣れている分、どちらかというとダッシュの方が安定感はある。

 「コースはどのコースでも好きです。たとえば6コースだと展開がないと勝てないので、スタートはちょっと頑張ろうと思ってやっています」

 デビュー初勝利を挙げた17年3月5日の児島3Rがそんなレースだった。6コースからコンマ06のトップSでまくり切った。「初勝利だったけど、1周2マークとかもしっかりターンマークを回っていたし、変に冷静でした」と笑顔で振り返った。

 ボート選手を志すきっかけは父親がボート好きだったから。エンジンの整備などを考えて高校も工業高校(佐世保工)へ進んだ。「不思議なんですが、選手になるだろうなと思っていたし、なれなかったら…とは考えていなかった。(118期の)1回目を落ちたときもなれるだろうなという、変な自信があった」。ボートの道へ導いてくれた父は70歳。「もう歳なので、少しでも早く優勝がしたい。喜んでもらいたいし」。最近の走りをみる限り、デビュー初優勝を飾って親孝行する日も遠くはなさそうだ。(渡辺宏幸)