【水上の女神~レーサーの素顔(209)】出口舞有子

2020.8.21 05:00更新

出口舞有子

 初の大舞台は悔しい結果となったものの、確実に成長の跡を残した。

 7月にA2級初昇格を果たした出口は、今月上旬の多摩川レディースチャンピオンでGI初出場。果敢なレース運びでGI初勝利を狙ったが、惜しくも手が届かず、水神祭は次の機会に持ち越しとなった。

 「自分の中では違和感なくいつも通りだったと思うんですが、1号艇のときは周りに水神祭のことを言われて緊張していましたね」

 人気を集めた1号艇ではさすがに浮足立ったようだが、全8戦で舟券に4度絡む活躍を見せており、持ち味の機敏な立ち回りは存分に発揮していた。

 今年の優出は5月の浜名湖(6着)だけ。それでも準優進出は10回と経験値は徐々に上昇している。

 「優出するには準優の内枠に入らないと厳しい。今は優出回数を増やしていきたいので、足を早く仕上げるのが課題です。もっと調整力を上げたいですね」

 新たな課題が見つかるのは、着実にステップアップしている証拠だ。今の出口はまさに“伸び盛り”といえるだろう。

 「今回レディースチャンピオンを走ってまた来たいと思えました。今回は繰り上がりでの参加だったし、次はもっと上の順位で出場したいですね」

 来年のレディースチャンピオンの舞台は浜名湖。これからの1年で腕を磨いて念願のGI初勝利だけでなく、さらなる活躍を見せてくれるはずだ。(立山友基)

 =次回は9月4日に掲載

■出口舞有子(でぐち・まあこ) 1992(平成4)年12月11日生まれ、27歳。愛知県出身。2015年9月に第117期生として選手登録。趣味は海外旅行、映画鑑賞。好きな食べ物はチーズ、グレープフルーツ、レバー。現在は尼崎オールレディースに出場中。158センチ、47キロ。血液型O。