【目指せトップレーサー(114)】沢田尚也

2020.8.19 04:59更新

沢田尚也

 今期も残すところ2カ月少々。何としてもA級昇格の壁を乗り越えるべく、沢田が気合を入れ直してラストスパートをかける。

 「勝率だけをみればよくなっている。ただ、優出や優勝の結果が出ていないですからね。リズムに乗ってるときはいいけど、消化不良に終わっているシリーズが多い感じ。コンスタントに着を取れるようにならないとダメでしょう」

 デビューから6期目となる今期(5月以降)の勝率は現在のところ5・24。自身初となる5点勝率、さらに初のA2級も視野に捉えている状況だ。ただ滋賀支部では100期の青木玄太以来、10年半ぶりの養成所チャンプに輝くなど2017年11月のデビュー当初から周囲の期待は大きかった。「伸び悩んでいますね」とは、自他ともに認める率直な印象だろう。

 それでも、師匠の馬場貴也が「必ずA1級に上がってくると思いますよ」と太鼓判を押すほど、その潜在能力は高い。時には馬場を彷彿とさせるようなウイリーターンを繰り出し、「あのターンが自分の憧れで理想形。回ってからの加速感がすごくいいんですよ」と胸を張る。さらに「丸野(一樹)さんと一緒にトレーニングをしたりして、レースまでの準備の面を勉強させてもらっています」。滋賀支部から全国区に上り詰めた先輩レーサーから、公私にわたってさまざまなエッセンスを吸収している。

 「今期は絶対にA2級に上がりたいし、A1までいけたら最高。早く馬場さんや丸野さんと一緒にSGを走りたい。“トップの景色”を見てみたいですね」

 ステップアップには少々時間を要しているが、いずれ滋賀支部を代表するレーサーになる逸材。一気にブレークする瞬間を、ずっと楽しみに待っている。

(倉橋智宏)