【目指せトップレーサー(112)】牧山敦也

2020.8.5 05:00更新

牧山敦也

 献身的なサポートに報いるべく一走入魂を続ける。今年5月にデビューから3年を経た牧山は、先月から適用された新勝率(昨年11月~今年4月)で自己ベストの4・32をマーク。前期から1点以上勝率を上げて成長の跡をうかがわせた。

 「グループには入っていたけどデビュー後から1年以上、師匠はいませんでした。いろんな方にいろいろと言われて、軸がブレてフワフワとしていましたね」

 2017年5月の地元・からつでのデビュー節は、最終日に2着に絡む上々の船出となった。だが「真面目といわれる」性格もアダとなり、周りの助言を取捨選択できず迷走。初1着は19年2月のとこなめと水神祭まで長い期間を要した。

 転機が訪れたのはその初勝利の約1カ月前。「県内戦で親身になって教えてもらえたのがきっかけで、山田康二さんに師匠になってもらいました」。GI覇者として技量はもちろん、その人柄にもほれ込み山田に弟子入りを懇願した。「周りからも『マッキー、いきなり伸びたね』といわれるけど、師匠のおかげです」と二人三脚での歩みが自己ベストの勝率につながった。

 「生粋の“からつっ子”で、父がからつボートにいくのについていって身近な環境でした」とボートレースとの縁は長いが、学生時代は10年間ずっとサッカーを続けてきた。「高校のサッカーが終わり、スポーツが好きで体を動かしていい仕事があればと思い、ボートレーサーなら小柄な体を生かせそうと思いました」

 こう、と決めたら芯の強いタイプ。4回目の受験でボートレーサー養成所への入所を果たすまでは「友達と遊ばず受かることだけに専念した」と強い意志でプロへの道を切り開いた。

 「一走一走勝負駆けのつもりで大事に走って、勝率5点を取りたい。まだまだ未熟ですけど山田さんの一番弟子なので、コンスタントに予選を突破していい結果で恩返しがしたいです」

 “山田康二の一番弟子”と胸を張れる成績を残すべく初の準優入り、勝率5点台を目標に謹厳実直な勝負師の戦いは続く。(小出大輔)