【ニューヒーロー列伝】一色凌雅

2020.7.24 05:00更新

一色凌雅

 昨年5月の蒲郡でプロへの道を歩み始めた一色はデビュー戦で転覆し、4戦目にはフライング。10月のびわこで2本目の勇み足と厳しい船出になった。

 「デビュー期を棒に振ってしまったので。フライング休みが2期目にも入って。今期になってようやく肩の荷が下りた感じです」

 ここにきて徐々に舟券に絡む回数も増えてきた。20日に終了した戸田では、初日1Rで、豪快な全速ターンを繰り出して白星発進。2月の浜名湖以来のデビュー2勝目を飾って勢いに乗るかと思われたが、2戦目に転覆を喫した。

 「せっかくいいエンジンを引いたのに自分のミスです。アクシデントで部品が換わって悪くしてしまった。初戦は思い切ったレースができたし、あのエンジンだったら…」

 悔しそうにシリーズを振り返ったが、果敢な全速戦には見どころがあった。

 父は華の69期の一人である雅昭。「選手を志したのはおやじの影響が大きいです。小さいときからレースを見るのが好きだったし、憧れでした」。中京学院大中京高では白球を追っていたが、卒業後は3度目の受験で見事に合格を果たした。

 今後の目標については「個人的にはおやじにもう大丈夫だと安心させたいですね。おやじもけがが多かったから」と父を気遣いつつ、「ファンの目に留まる迫力のあるレースをしたい。そういう走りをすればおのずと結果もついてくる」と理想のレーサー像を語った。

 事故で多少の回り道はしても、まだデビューして1年余り。明るいキャラクターはプラスに働きそうだ。飛躍を遂げる日もそう遠くないだろう。(渡辺寿輔)

=次回は8月14日に掲載

■一色凌雅(いっしき・りょうが) 1998(平成10)年11月11日生まれ、21歳。愛知県出身。2019年3月に第124期生として選手登録。次走は8月5日開幕の津一般戦に出場予定。167センチ、62キロ、血液型O。