【水上の女神~レーサーの素顔(207)】生田波美音

2020.7.17 05:00更新

 悩んだり、苦しんだぶんだけ強くなる。今の生田は『急成長』の最初の段階に入っているように見える。

 昨年5月に多摩川でデビューを果たし、大みそかには同じ多摩川で念願の初勝利。2月の尼崎では初の準優進出と着実に経験値を上げている印象だが、本人は「デビューしたときよりはレースに参加できていると思うけど、まだまだです。全部が未熟だし、メンタルももっと強くならないと」と先輩たちとの実力の差を痛感している。

 現在は「道中で着順を下げないことを意識して走っています」。レースでの立ち回りを課題にして技術を磨く毎日だ。取材を行った6月の江戸川では10走して舟券に絡むことはできなかったが、4着が6回。以前よりも道中で踏ん張りが利いており、大崩れすることが少なくなった。

 「先輩にも『もっと経験を積まないとね』と言われているし、まずは事故せずに走っていきたいです」

 今月からはB1級に初昇格。レースへのあっせんとともに実戦経験が増えていけば、地力は着実にアップするはずだ。

 「これからは少しでも勝率を上げたい。A1級になるのが大きな目標なので、できるだけ早く上がれるように頑張りたいです」

 125期生の登場で“ボート界最年少”ではなくなったが、伸びしろは無限大の17歳。出場中の桐生オールレディースを含めて、活発に攻める生田の走りから目が離せない。(立山友基)

=次回は8月7日に掲載

■生田波美音(いくた・はみね)2002(平成14)年9月2日生まれ、17歳。新潟県出身。2019年3月に第124期生として選手登録。東京支部所属。趣味は食べること、旅行。好きな食べ物はラーメン、チョコレート。現在は桐生オールレディースに出場中。165センチ、49キロ。血液型A。