【目指せトップレーサー(109)】中島秀治

2020.7.15 05:00更新

中島秀治

 偉大な師匠に肩を並べる日を夢見て、レーサーの階段を駆け上がっていく。大学在学中は公務員を志望していた中島だが、住之江で初めて観戦したボートレースに一目ぼれ。勝負の世界に進路を変更して、昨年5月の地元・びわこでのデビューから今期(5月以降)で3期目に突入した。

 「悔しいことも辛いことも多かったけど、総合的に見たらボートレーサーは楽しいですね。スタートやエンジンの調整力はまだまだです。でも、ターンは自分の中では成長していると思っています」

 師匠はびわこが誇るダービー王・守田俊介。「レースに関することなど、いろいろなことを教わっています」と、“天才”と称されるSG2冠のトップレーサーからさまざまなエッセンスを吸収している。現在はきょうが最終日のびわこに出走中で、初日と2日目に舟券絡み。2日目9Rでは1周2マークでGI覇者の谷村一哉に逆転されて2着惜敗に終わったが、バックでは先行するシーンもあった。自身3勝目を逃してピットでは悔しい表情を見せたが、デビュー当初からの操縦センスは周囲からも好評価を集めている。直前の浜名湖からスロー進入を解禁。レースの幅を広げ、前期(昨年11月~今年4月)は2点台だった勝率の大幅アップを狙っている。

 「今のところ具体的な目標はないけど、目の前のレースで1着を取りたい。質のいいスタートを決めて握って回るのが自分の理想とするスタイルです。最近は消極的なレースが多いので、思い切った一撃で先頭を走りたいですね」

 まだまだ粗削りな面はあるが、磨けば光り輝くダイヤの原石。GI、SGの舞台で師匠の守田と競演する日を楽しみに待っている。