【目指せトップレーサー(55)】柴田朋哉

2019.6.19 04:57更新

柴田朋哉

 あきらめない気持ちでステップアップしている。

 柴田のデビュー期の勝率は1・53。その後は1・81→2・64→3・03。そして前期は3・10を残した。

 「師匠は島田一生さん。言われていることは、少しずつでもいいから、1期ごと勝率を上げていけるように。こつこつとあせらずにやるようにと」。師匠の教え通り、少しずつだが着実に階段を上っている。

 ボートレーサーになるきっかけは、祖父にレース場(からつ)に連れて行ってもらったこと。

 「すごい迫力であこがれましたね。双子の弟も一緒だったんで2人で祖父にボートレーサーになることを約束しました」という。

 しかし、その約束は簡単なものではなかった。養成所を受験すれどもすれども落ち続けた。結局、一度はあきらめて就職した。

 「大学で専攻していたのが写真。だからカメラマンとして働いた。いまでも成人式や七五三の前撮りなんかを知り合いに頼まれて撮影してますよ」

 そんな社会人1年目に、弟の直哉が6回目の受験で117期に合格した。これで「弟には負けられない」と奮起。受験を再開した。

 「すぐ118期を受けたけど、さすがに何も準備できなくて落ちました。でも、そのあとトレーニングも再開して119期でやっと合格できました」

 養成所を受験すること13回目での“サクラサク”。「ほんとうは14回かも。もう、忘れるほど(笑)」というが、あきらめない気持ちが悲願を実らせた。

 卒業後も持ち味のガッツで前述のように着実に成長を続ける。そして今期勝率は5点にも迫れるペース。努力の成果が一気に花咲く日は近い。(田中功夫)