【目指せトップレーサー(54)】中野夢斗

2019.6.12 04:58更新

 父の-、そして穴党の夢を背負って疾駆する。中野は今年5月でデビュー3年目を迎えた愛知の新鋭レーサー。まだ荒削りな面は多いが、来月から適用の新勝率(昨年11月~今年4月)では、前期から1点以上のアップとなる自己ベストの3・67をマークし、着実な成長の跡をうかがわせる。

 「父がボートレース好きで、目が悪くて選手になれなかったからやってくれといわれて。中学3年のとき初めて試験を受けました」

 その最初の挑戦は残念ながら実を結ばず、高校進学を選択。そこでは投手や三塁手として野球漬けの日々を送った。それでも、「体力をつけるためにめちゃめちゃ食べさせられたけど太らなくて、余計にこの仕事と思いました」とボートレーサー向きな体質も手伝って、高校卒業後から本格的に養成所への受験を再開。夢への扉をこじ開けた。

 「佐藤大介さんにお世話になっていて、自分の毎レースを見てくれてアドバイスをもらっています。佐藤さんが師匠だと周りの先輩も声をかけてくださったりして、すごく得したなって感じです」とA1レーサーとして、記念経験も豊富な愛知の好漢を敬愛する。

 「5、6枠のときが買い目です。この間の蒲郡では31万舟の穴をあけましたよ」と自らの誕生日でもあった4月30日の蒲郡7Rでは6コースまくり差しの快勝で、3連単31万830円の超高配当を提供。不利枠で一段と闘志を燃やす負けん気の強さをアピールした。

 「佐藤さんのほかに吉島祥之さんとかにもよくしてもらっていて、その先輩方に追いついて追い抜くことが目標です。ゆくゆくはA1になって一緒にGIを走ったあとに、お酒好きな師匠とおいしいビールを飲みたいですね!」

 支えてくれる周囲への感謝を胸に心技体に磨きをかけて、穴党の期待に応える伏兵から本命党の支持を集める主力レーサーへの飛躍を目指す。(小出大輔)