【ニューヒーロー列伝】中島航

2019.5.24 04:59更新

中島航

 素質の片りんは見せた。全国各地で124期の新人がデビューしている5月。平和島では中島がボートレーサーの道を歩み始めた。

 「コンディションが悪かった日は駄目だったけど、それ以外は思い切ったレースはできたと思う。あとはその精度ですね。スタートもムラな面があった」

 デビュー節は4着1本、5着2本、6着が6本。舟券へ貢献することはできなかったものの、1周バックでは2、3番手につけるレースや、最終ターンまで3番手を走るなど、見せ場は作っていた。

 「自分の旋回でいっぱいだったときがあったり、バックでいい位置につけたレースでは、2マークで前を抜けるかと思って強引にいってしまった」

 反省も口にしたが、レース内容は決して悪くない。ボートレーサー養成所での勝率は5・78。修了記念競走でも優出(6着)するなど、センスはありそうだ。

 レーサーを志したきっかけは現代っ子らしい。

 「音楽の専門学校に通っていたけど、バンドメンバーとそこまでいく(有名になれる)感じではなかったので、ネットでボートレースを知りました」

 そこからはホテルや飲食店で働くフリーターをしながら、3度目の受験で養成所の試験に合格した。

 将来目標とする選手は「自分も身長が高いので、大きくて速い峰(竜太)さんや茅原(悠紀)さんみたいな格好いいレーサーになりたい」と目を輝かせる。

 「まずは舟券に絡んで1着を取りたい」。粗削りな印象も、スケールの大きな走りは魅力いっぱい。水神祭達成も近いはずだ。

(渡辺寿輔)

=次回は6月14日に掲載

中島 航(なかじま・わたる)1994(平成6)年4月26日生まれ、25歳。千葉県出身、東京支部。2019年3月に第124期生として選手登録。次走は6月22日開幕のとこなめ一般戦に出場予定。175センチ、52キロ、血液型A。