【目指せトップレーサー(51)】沢田尚也

2019.5.22 04:57更新

沢田尚也

 平成から令和へと時代が変わるのと同時に、レーサーとして新たなステージに駆け上がっていく。デビュー3期目だった沢田の前期勝率(昨年11月~今年4月)は4・31。デビュー期から2・71→2・99と着実に数字を伸ばしているが、「展開待ちになるレースが多くて1、2等が少なかった。自分としては全然納得はできていないですね」と平成最後の半年間を振り返った。

 100期の青木玄太以来となる“養成所チャンプ”に輝き、デビュー期にはいきなり3勝を挙げる活躍を見せた。しかし前々期は白星なしに終わり、4月までの前期は6勝、2着14回に対して3着が29回で4着が30回。好素質は誰もが認めるところだが、内容的には確かに少々もの足りない印象が残る。「ペラ調整に正解が出ず、頭の中がごちゃごちゃした感じで集中して自分のターンができないことが多かった。まだまだ勉強しないとダメですね」。心技体すべてが整った状態でレースに臨むため、貪欲に成長を目指す。

 その手本となる師匠はSGオールスターに出場中の馬場貴也。「日本で5本の指に入るくらいの人にいろいろなことを教えてもらっています。それを全部吸収したいし、あとは自分次第でしょう」と力を込める。

 「勝負どころでの強さをもっと身につけて早くA級に上がりたい。A級になれば見える景色も変わってくると思う。失敗を意味のないものにせず、意味のある失敗として強くなっていきたいですね」

 無限の可能性を秘めたボート界の大海原にはまだ漕ぎ出したばかり。あとは実力が開花するときを待つのみだ。光り輝く未来にたどり着くため、荒波を乗り越えて突き進んでいく。

(倉橋智宏)