【目指せトップレーサー(49)】佐々木完太

2019.5.8 04:50更新

佐々木完太

 いよいよポテンシャルを発揮してきた。今月2日でデビュー3年目を迎えた佐々木は、前期(2018年11月~19年4月)勝率で自己最高の4・41をマーク。前々期(18年4月~10月)から1点以上勝率を伸ばして成長の跡をうかがわせた。

 「(勝率アップの要因は)前の期よりも練習にいくようになりました(笑い)。養成所では自分が一番(勝率が)上だったけど、前田(篤哉)に抜かれて井本(昌也)にも負けているのが悔しかったので」

 3回目の受験で120期生として入所したボートレーサー養成所ではリーグ戦トップの勝率を稼ぎ、素質の高さを証明した。だがそこに慢心もあったか、デビュー後は前田が同期最速でのA2初昇級。前々期は同県同期の井本にも勝率で及ばず、悔しさをバネに原点回帰の練習に励んだ。

 学生時代は、プロ野球選手も多数輩出している高校野球の名門・早鞆(はやとも)高で野球漬けの毎日。遠投100メートルの強肩外野手としてならしたが、小柄ということもあり、大学で野球を続けることは現実的でないと感じた。「寮生活でテレビも見ていなくて、ボートレースはまったく知らなかった」が、友人からの勧めもあり、下関でのペアボート体験をきっかけにボートレーサーを志した。「絶叫マシン系が苦手でペアボートも怖かったけど、自分で運転するのは怖くないんですよ」と最初こそ未体験のスピードに圧倒されたが、自らボートを操る楽しさにのめり込んだ。

 「師匠の吉村(正明)さんからはメンタル的なアドバイスを多くもらっています。枠を主張して簡単に前ヅケされないように、とか。まずは(4)~(6)コースで勝率5点をとることが目標です」

 同期の活躍を発奮材料に覚醒した養成所勝率No.1レーサーが、強豪野球部で培った高い身体能力と練習の継続でさらなる高みを目指す。(小出大輔)