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2018.5.16 04:59

【南関散歩道】池田孝厩舎、すでに10勝マークし完全復活の兆し

池田孝調教師

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 2007年に77勝を挙げた川崎の名門・池田孝厩舎。一時は年間10勝に満たないこともあったが、今年は半年もしないうちに10勝をマークし、かつての勢いを徐々に取り戻している。

 「やっていることは変わりないよ。ただ、ここ数年より馬の頭数が増えただけ」と池田孝調教師(51)は柔和な笑顔を見せる。

 成績が上がらなかった時期については、「川島(正行調教師・故人)さんが病気で元気がなくなってしまって、それがショックで…」。そう聞いて、かつての雑談を思い出す。「そうだ、話したよね。竹槍を持って戦艦に挑むような、そんな感じが僕は好きなんだ。川島さんは本当に大きな戦艦だった」。目標を失ったことで次第にモチベーションは下がり、「おごりもあったと思うんだ。馬主さんと言い争うことも多かったし、時代に合わないやり方をしていた」と振り返った。

 しかし、今は違う。「以前から付き合いがあった加藤ステーブルにも頭を下げて、馬を入れてもらっているし、もうちょっと頑張ってみようと思う」と前向きで、「引き運動もやって、だいぶダイエットできている。もう少し痩せたら攻め馬にも乗るよ」。充実感さえうかがえる、その笑顔。全盛期を知る者として、名門の完全復活を心から待ち望んでいる。(大貫)