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2018.1.12 04:59

【南関散歩道】本橋が見せた涙に厩舎の絆

 10日に行われたニューイヤーC終了後でのこと。勝ち馬ヤマノファイトに騎乗した本橋孝太騎手(29)=船橋・矢野義=が、表彰式インタビューの際に「小杉騎手が丁寧に調教をつけてくれて…」と口にすると、感極まって言葉に詰まり涙を流した。弟弟子を気遣いつつ、自身の胸にも何かが去来したのだろう。

 一夜明け、改めて涙の理由を聞きに行った。

 「担当の達朗さん(上永吉厩務員)には中学3年生の頃からお世話になっていたんですが、これまで乗る機会が少なくて…。でも、今回は僕を鞍上に推してくれたらしく、亮(小杉騎手)も僕が乗ることが決まったときに、すごく喜んでくれたんです。そうしたみんなの思いに応えられたことがうれしくて、つい…」

 本橋騎手は胸の中の感謝の思いをひとつひとつ取り出し、真剣な表情で言葉を編んだ。厩舎の絆が涙とともに結実した一戦。本橋騎手の話を聞けば聞くほど、その思いが強くなった。

 ただ、3歳馬にとって勝負はこれから。本橋騎手は「重心が下がった、いい走りをするし、広いコースのほうが合うタイプ。楽しみですよ」といつもの笑顔を見せる。厩舎一丸となって臨むクラシックで、さらなる大輪の花を咲かせられるか。期待をもって見届けたい。(大貫)