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2017.10.13 15:26

【競馬オヤジのひとり言(3)】川崎競馬場

川崎競馬場の芝生広場

川崎競馬場の芝生広場【拡大】

 各競馬場の名物紹介シリーズの第2回目は、芳賀が子供の頃から親しむホームコース・川崎競馬場です。

 川崎が全国に誇れるのは、内馬場の芝生広場を元気に走り回る子供たちの姿です。家族で来場しやすい休日前の金曜夜は子供の数が特に多く、平均600人だそうです。少子高齢化が嘘のような光景が、ナイター競馬とともに広がっています。

 「もともと川崎競馬場はゴルフ場を数多く管理する、よみうりランドの所有地です。専門のグラスキーパーがいますから」と神奈川県川崎競馬組合の鈴木基義企画振興課長は胸を張ります。いつも芝生が良好な状態に保たれているため、クッション性は抜群で、子供を連れて安心して来場できる環境なのです。

 「まずは地域の方に親しんでいただいて、競馬場に来ていただくこと。そこを第一に考えています。公園感覚です」と、鈴木課長。

 川崎市内に芝生のある公園はそれなりに存在するものの、ほとんどは芝生エリアに関しては立ち入り禁止となっています。それだけに、広く手入れが行き届いた芝の上で子供を自由にのびのびと遊ばせることができ、キッズルームや段ボール迷路、滑り台など子供のための施設が充実している川崎競馬場は、親世代にとってはありがたいもの。

 「芝生広場の中央部分は他よりも少し高く作ってありますから、レースも見やすいんですよ」と鈴木課長がいうように、馬券を買ってレースを楽しみたいというお父さんやお母さんにとっても、絶好のスポットといえます。

 平成27年3月作成「川崎競馬経営計画(向こう5年間)」には、「本場の売り上げおよび入場者数を拡大する」ことと、「地域社会から愛され、親しまれる川崎競馬場を確立する」という経営目標が掲げられています。

 その目標に沿って、ほぼ毎週のように行われている馬に親しむイベントはもちろん、競馬というジャンルにとらわれず数多くのイベントや地域に根ざした活動に参加しています。幼稚園の遠足先としても、年間10件以上の利用があるそうです。

 即売り上げにはつながらなくても、競馬場への認知度が高まり訪れる人が増えることで活気が生まれ、少しずつだけれど確実に裾野を広げていく。川崎競馬場関係者の将来を見据えた地道な取り組みには、頭が下がる思いです。

 子供のころから競馬場に親しめば、その中の一定数が長じて競馬ファンとなることは間違いなく、さらには騎手や調教師など競馬の道を志す人が出てくるのも道理でしょう。

 かくいう記者も母方の実家が川崎で、子供の頃に競馬好きの祖父や叔父の影響で競馬に興味をもちました。叔父は競馬好きが高じて、厩務員に転職したほどです。

 昭和40~50年代の川崎競馬場周辺は工場が建ち並び、客層といえばコワモテのおじさん軍団。子供の姿は、ほとんどありませんでした。それが平成になって工場が高層マンションへと様変わり。今ではファミリー層がメインで、当時とは比較にならないほどたくさんの子供たちが来場していますから、きっと芝生広場を走り回っている子供たちの中から、未来のスタージョッキー(競馬記者も?)が出現することでしょう。

 競馬の世界では「小回りコース」に分類される川崎競馬場ですが、野球やサッカーのスタジアムと比較すれば楽に十倍以上という広大な敷地面積を誇ります。

 140万都市川崎の中心部に、これだけ解放感のある空間はなく、競馬に興味のない人でも、来場するだけで十分に日頃のストレスが解消できるはず。

 ファミリー向けサービスのみならず、地域社会への貢献、友人グループで来場するファン向けの取り組みなど、紹介したい活動が山ほどある、わがふるさと川崎競馬場なのですが、それはまた次の機会に。まずは最大のセールスポイントである、芝生広場へどうぞ。 (芳賀英敏)

芳賀英敏(はが・ひでとし)

 東京生まれ。1991年12月から競馬エイト編集部勤務。内勤を経て93年7月から2011年3月まで美浦トレセンでTM。翌4月にサンスポレース部へ移籍し、16年11月から「サンスポ予想王TV」編集部。17年3月より「サンスポZBAT!競馬」南関東本社予想&パドック担当となる。

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