地方競馬:ニュース地方競馬

2014.8.28 22:57

【饅頭こわい~】東京中日スポーツ賞

パドックでのアマゾンオペラ。産経賞オールカマー出走時

パドックでのアマゾンオペラ。産経賞オールカマー出走時【拡大】

【饅頭こわい、競馬はもっとこわい】東京中日スポーツ賞

 「寝ちゃダメよ~、ダメダメ」

 先週の札幌記念。現地は盛り上がっていましたよ。いや、テレビで見ただけですけど…。上空からの映像はまるでGIのような人の多さ。4万6000人ですって。まあそのフィーバーぶりは、函館競馬場で行われたゴールドシップの1週前公開調教のときにもうあらわれていましたけどね。その数620人。その後札幌でのハープスターの追い切りには420人。いやーみなさん熱心ですね。調教が始まって、どれがゴールドシップ? どの馬がハープスターなの? って見つけられなかった方、いませんでしたか? お目当ての登場を前に寝ちゃった方、いませんでしたか? 

 朝。いや、まだ夜といったほうがいいのか空は暗く、明ける気配がない。待ち合わせ場所も特に決めていたわけではなく、競馬場へ行けばいいもんだと思っていた。船橋競馬場の周辺には人の気配がなく、当時はまだ携帯電話の存在も身近ではなかったので連絡の取りようもない。この日、アマゾンオペラが産経賞オールカマーへ向けて追い切られるのである。とにかくSさんを探そう。1995年-。競馬専門紙で働いていた私は、船橋担当のSトラックマンに追い切りを見たいとお願いしており、真っ暗な競馬場内をウロウロしていた。

 8月29日(金)大井競馬11R 東京中日スポーツ賞 1400メートル
◎(6)ブリーズフレイバー
○(2)セントマーチ
▲(1)ロイヤルパワー
△(10)セイウンオウサム
△(9)オグリタイム

 前走は逃げ馬不利の馬場で6着のブリーズフレイバー。このメンツなら頭で狙ってみたい。馬券は《馬単》 (6)→(2)(1)(10)(9)の4点で。

 記者席になんとかたどり着き、知った顔ぶれに会いホッとする。トラックマン。仕事中は常にピリピリしているのだろうと想像していたが、そうではなかった。緊張と緩和。集中して時計をとっているかと思えば、大きな笑い声が響く。私もその話を聞いたり、聞かなかったり。ムニャムニャ…。あれ、寝ちゃうの俺? 気がつけば日差しがまぶしい。そしてクライマックスはあっという間。談笑していた記者やトラックマンが急に静かになったと思ったら、皆双眼鏡をのぞき、ストップウオッチで時計をとり始めている。あれっ、始まってんの? どこよ、みんなどこ見てんの!? と目をこすり、慌てて馬場に目をやる。すると何十頭もいる馬のなかでも1頭、ひと際すごい勢いで直線を駆け抜けた馬が。「うーん、ちょっと重いかな。でもこれでちょうど良くなるって感じか」と、どこかの社のトラックマン。えっ? 終わっちゃったの? はい、あっけなく終了しました。

 1995年9月18日(月)。台風の影響で月曜日に順延された中山競馬。初芝か、それともそれ以前の問題か、アマゾンオペラは8着。

 後悔先に立たず。これが初めて調教を見学したときの思い出です。今回ゴールドシップとハープスターの公開調教を見た方々は、後悔調教にならなくてよかったですね。なんて。

■細井 厚志(ほそい・あつし) サンスポ予想王TV所属。某競馬専門紙を経て、2012年7月よりサンスポレース部へ。同年10月からは予想王TV所属に。好きな馬券は単勝・複勝。競馬にまつわるアレやコレを思いつくまま書いていきます。最近は関係ないことの方が多いですけど…。