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2014.7.9 20:46

【JDD】カゼノコがV!ハッピー3冠ならず

ジャパンダートダービーはカゼノコ(手前)がハナ差だけ差しきって勝利。ハッピースプリントの3冠達成はならなかった

ジャパンダートダービーはカゼノコ(手前)がハナ差だけ差しきって勝利。ハッピースプリントの3冠達成はならなかった【拡大】

 7月9日(水)の大井競馬11R、第16回 ジャパンダートダービー(交流GI、サラ3歳、選定馬、定量、ダート2000メートル、13頭立て、1着賞金=4500万円)は、2番人気の秋山真一郎騎手騎乗のカゼノコ(栗東・野中賢二厩舎)が接戦の末ハナ差でV。13年ぶり、史上8頭目の南関東3冠馬誕生の夢を打ち砕いた。タイムは2分3秒9(稍重)。

 台風の影響であいにくの雨のなか行われた大一番。浦和のエスティドゥーラ、JRAのノースショアビーチの5枠2頭が先頭、2番手。あまりスタートがよくなかった断然の1番人気ハッピースプリントが1コーナーまでにさばいて3番手に上がる。これをマークするようにランウェイワルツ、マキャヴィティ、メイショウパワーズのJRA勢。カゼノコは後方から2番手を追走。3コーナーでノースショアビーチが単独先頭に立ち、ハッピースプリントはそれを目標に直線へ向く。馬場のど真ん中をスパートしたハッピースプリントが先頭に立つも、いつものようには後続を引き離せない。外からしぶとく伸びたカゼノコがゴール前わずかに差し切って重賞初勝利を決めた。

 ハナ差2着のハッピースプリントから、さらに半馬身差の3着にフィールザスマート(6番人気)が入った。

 なお、各地のダービー馬の着順は、九州ダービー馬オールラウンド(高知所属)8着、兵庫ダービー馬トーコーガイア(兵庫所属)10着、東海ダービー馬ケージーキンカメ(金沢所属)11着となっている。

 ジャパンダートダービーの勝ち馬カゼノコは、父アグネスデジタル、母タフネススター、母の父ラグビーボールという血統。鹿毛の牡3歳。北海道新ひだか町・田中裕之氏の生産馬で、橳嶋孝司氏の所有馬。通算成績は12戦4勝。重賞初制覇。野中賢二調教師、秋山真一郎騎手ともにジャパンダートダービー初優勝。

 勝った秋山真一郎騎手は“大きなハナ差”に「ゴールしたときもわからなかったんですけど、勝てて良かったです」と笑顔を見せた。「スタートしてすぐ不利を受けて、減速したので、開き直って馬の走りたいようにリズム良くいこうと思って乗りました。道中の手応えも良くて、これなら反応してくれるかなと思いました。いい馬に乗せていただいて、関係者のみなさんに感謝しています」。つめかけたファンの祝福に「雨のなか応援してくれてありがとうございます。これからもがんばりますので、僕もカゼノコもまた応援よろしくお願いします」とこたえた。

 アグネスデジタル産駒はこれがGI初優勝。自身が1番人気で14着に敗れて14年目の、産駒によるジャパンダートダービー制覇となった。

 〈レース後コメント〉

 ◇吉原騎手(ハッピースプリント 2着) 「直線で後ろから追われる競馬を経験していないのが不安だったが、その通りになってしまった。最後もこの馬なりに伸びていたけど、勝ち馬の末脚が一枚上だった」

 ◇田中勝騎手(フィールザスマート 3着) 「不良馬場は歓迎だったし、道中の手応えも良く、頑張って走ってくれた。仕方ない」

 ◇村田一騎手(ノースショアビーチ 4着) 「2番手の競馬は問題なかったが、こういう馬場になってほしくなかった」

 ◇戸崎圭騎手(ランウェイワルツ 5着) 「スムーズに走れていたが、直線では思ったほど伸びなかった」

 ◇北村宏騎手(マキャヴィティ 7着) 「スタートも良く、1コーナーあたりからスムーズに折り合えた。精神的にタフになっている」

 ◇武豊騎手(メイショウパワーズ 9着) 「もっと前でレースするつもりだったが、スタートでつまずいてしまった」