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2021.2.18 05:00

【レーサーストーリー】町田太我

町田太我

町田太我【拡大】

 117期生といえば、早期卒業でひと足早くデビューした寺崎浩平が一躍スターダムにのし上がったが、町田もポテンシャルは引けを取らない。昨年11月に特別昇級を決めると、12月の地元・広島では初記念で決勝進出。S班勢こそ不在だったが、規格外のパワーでシリーズを盛り上げた。

 「疲れがあったのか決勝は踏み直しが難しかった。4日間、先行できる体力を付けないとダメですね。いい経験になりました」

 養成所時代は記録会での好成績者に贈られるゴールデンキャップを男子候補生史上初めて3回獲得。早期卒業は逃したが、抜群の身体能力を生かして出世街道を駆け上がってきた。年が明けても勢いは増すばかりで、1月小倉でS級初優勝を達成。続く久留米も番手絶好だった実力者の井上昌己を封じて完全Vとパワーを見せつけていて、「素直にうれしいです。自信になりますね」と充実感いっぱいの表情を浮かべる。

 「4コーナーまで脚を残して、そこから踏み直すっていうのが得意な形でもあるので。小倉からすごく調子はいいと思います」

 その後の高松記念でも迫力に満ちた内容で勝ち上がり、「待ち望んでいた」同県のトップスター・松浦悠士との連係も実現した。決勝は対抗意識を燃やして突っ張った真杉匠の前に不発に終わり、「松浦さんが優勝してくれて本当によかったけど、僕は力不足でした…」と肩を落とす結果になったが、この悔しさがさらなる成長への糧となるのは間違いないだろう。

 2000年生まれの“ミレニアムベビー”は、まだまだ伸びしろもたっぷり。輪界の未来を担う大器のひとりとして、ビッグ戦線で爪痕を残す日もそう遠くはないはずだ。

 ■町田 太我(まちだ・たいが) 2000年(平成12)年7月8日生まれ、20歳。広島県江田島市出身。師匠は吉本哲郎(広島・84期)。117回生で在所成績は11位もゴールデンキャップを獲得。2020年5月広島でデビュー(11(1)着)。今年1月小倉でS級初優勝。通算成績は59戦45勝、2着5回、3着1回。181センチ、79キロ。太腿61センチ。血液型O。