11RのA級決勝は、初日の特選と同様に橋本智昭と佐々木龍で人気は2分されそうだ。
予想される並びだが、橋本には東北ラインで千沢大輔が付け、一方の佐々木には地元同士の畠山裕行がマーク。さらに石川裕二-宿口潤平の関東ラインも形成されるが、佐藤壮は地元勢との南関連係にはこだわらず、単騎で位置は決めずにいくようだ。
注目したいのはその佐藤だ。昨年6月の当所での失格が響いて今期はA級にランクを落としたが、前期のS級戦では後半に4場所連続で1着を取っており、調子に関しては何ら問題はない。
今シリーズも初日に佐々木目標から橋本の2着に食い込むと、準決勝では目標の石橋慎太郎が内に詰まって不発と見るや、川田忍-畠山ラインに切り替えて一気に追い込んでおり、引き続き状態は良さそうだ。ちなみにそのレースで石橋は落車しており、佐藤も切り替えずにいたら巻き込まれていたはず。そのあたりもツキがある感じで、ここは単騎での戦いとはいえ、うまく主導権を取ったラインを追走できれば好勝負が期待できそうだ。
車券は佐藤からの3連単。2着、3着は流して(4)-全-全と狙ってみる。
プロフィル
サンスポで競輪を担当して30年目に突入。さすがに全盛時の体力はないが、勘と決断力は鈍っていないと自負している。これからも感性に磨きをかけて好配当を提供していきたい。