競輪:ニュース競輪

2020.10.18 22:00

前橋 脇本雄太が2年ぶりに『寛仁親王牌』を制覇 

脇本雄太が2年ぶりに寛仁親王牌を制した

脇本雄太が2年ぶりに寛仁親王牌を制した【拡大】

 脇本が圧勝。前橋競輪場で開催された『第29回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント』(GI)は最終日の18日に決勝が行われ、脇本雄太(31)=福井・94期=が逃げ切りで優勝、賞金2940万円(副賞含む)を手にした。一昨年に次ぐ2度目の大会Vで、GI制覇は通算5度目。2着には新田祐大(福島)が入り、東京五輪(自転車競技トラック種目)日本代表が上位を独占。脇本にマークした東口善朋(和歌山)が3着に入った。

 東京五輪代表の脇本が、競輪でも圧倒的なパワーとスピードを見せつけた。残り2周から迷わず仕掛けるとグングン加速。3番手からまくり上げてきた同じく東京五輪代表の新田をも振り切り、堂々の逃げ切りで通算5度目のGI制覇を成し遂げた。

 「新田さんとのにらみ合いという感じだったけど、勇気を持って仕掛けられたのが勝因だと思う。勝って当たり前というプレッシャーもあったけど、縁のある大会で勝ててよかった」

 ちょうど10年前。GI初出場で決勝まで勝ち上がったのがこの大会だった。思い入れのある大会で2年ぶりに再び頂点に立つと、感慨深げに表彰台に立った。だが、視線の先はすでに年末に向いている。

 「五輪が延期になった今年は、グランプリを取りたいと思っています。まだ競輪祭も残っているので、気を緩めずに頑張りたい」

 今年は五輪が延期になって落ち込んだ時期もあったが、強い精神力で持ち直し、6月には高松宮記念杯(GI)で完全Vを飾っている。これまで以上に競輪と競技の気持ちの切り替えがスムーズにできるようになった結果だろう。

 今後は、再びナショナルチームのトレーニングが中心の生活になる。ブノワ・ベトゥヘッドコーチからは「(今大会中は)脇本のレースに圧倒された」と称賛された。だが、厳しいトレーニングによりさらなるパワーアップが期待できる。

 「競輪を走れる回数は少ないけど、しっかり自分の走りをアピールして、競輪を盛り上げていきたい。その先に(五輪が)あると思うので」

 競輪選手として、そして日の丸を背負うアスリートとしての決意を改めて口にした男の勢いは止まらない。(仲野谷有紀)