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2020.6.21 16:53

【高松宮記念杯】脇本が4連勝完全Vで大会初制覇

高松宮記念杯を制し、優勝カップを手にポーズをとる脇本雄太

高松宮記念杯を制し、優勝カップを手にポーズをとる脇本雄太【拡大】

 “世界の脚力”を見せつけた。和歌山競輪場で初めて行われた無観客開催の特別競輪「第71回高松宮記念杯」(GI)は21日、第12Rで決勝戦が行われ、脇本雄太(31)=福井・94期=が逃げ切り完全優勝。4回目のGIVを果たした。脇本のGI完全優勝は昨年の松戸日本選手権競輪(ダービー)に続き2回目。2着は直線伸びた和田健太郎、3着には番手にはまった松浦悠士が入った。

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 世界に誇れる“日本のエース”が、至高のパフォーマンスで伝統の東西決戦に終止符をうった。決勝は目移りするような豪華な顔ぶれとなったが、脇本は「スパートするタイミングも決めてました」と自信を胸に鐘前から一気に加速。「ペースで逃げ切れるくらいの脚力を残して運んでいこうと思っていました」と冷静かつ力強い逃走劇でライバルの包囲網を打ち砕いた。

 「今年一発目の競輪だったんですけど、緊張のなかで完全優勝することができてうれしい。競輪界を代表するメンバーが集まり、激しい戦いができたということで光栄に思っています」

 高松宮記念杯での完全Vは1997年・第48回大会の吉岡稔真氏(福岡・65期・引退)以来で23年ぶり。同じく大会33年ぶりだった昨年の日本選手権に続き、GIで輪界史に新たな1ページを刻んだが、その視線の先にあるものは国内に止まらない。“ブノワジャパン”の下、自転車競技でもメキメキと実力を伸ばし、今年2月にはドイツ・ベルリンで行われた世界選手権ケイリンで銀メダル獲得。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、残念ながら東京五輪は来年に延期となったが、今開催前には代表内定の吉報も届いた。世界を見すえる“ワッキー”にとって、競輪での快挙も通過点のひとつにすぎない。

 「またGPを走れるのでうれしく思います。このあともオールスターまでは走れることが決まっていると思うんですけど、目の前のあっせんをしっかりと走ってアピールしたいですね」

 今年初出場でGI制覇を飾ると同時にGPへの出場チケットも手にしたが、東京五輪での金メダル獲得という高みに駆け上がるためにも、競輪で負けるわけにはいかない。規格外のパワーを武器に、無敵の快進撃でファンを酔わせ続ける。(小橋川寛)

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