競輪:ニュース競輪

2020.1.10 05:00

【KEIRIN特観席】新王者・佐藤の“走り初め”に注目

 昨年のグランプリは佐藤慎太郎(43)=福島・78期=の初優勝で幕を閉じたが、その喧噪も冷めやらぬなか、新年のグレード戦線がスタートを切った。第一弾の立川は番手まくりに出た清水裕友が平原康多の猛追を振り切って連覇を飾り、グランプリ組のワンツーという結果に。総決算の大一番を戦い終えた直後で心身ともに疲労を抱えながらも、S班としてのプライドと底力を感じさせてくれたのはさすがだった。続くきょう開幕の和歌山記念は新王者となった佐藤が“走り初め”を迎えるだけに、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。

 さて、2020年は東京五輪が開催される重要な一年。グランプリに出場した脇本雄太や新田祐大以外にも、最近はW杯などでナショナルチーム組の活躍が目立ち始め、本番が近づくに連れてメダル獲得への機運が高まってきている。多種多様な人々をひきつける五輪で“ケイリン”をアピールできれば、競輪界にとっても新規ファン開拓への可能性がふくらむのは間違いない。業界活性化のためにも、この機会にさまざまな媒体を使って魅力を伝え、車券購入だけでなく、競輪場にも足を運びやすくなるような改革、取り組みが大事になってくるだろう。

 その施策のひとつとして新たに始まるのが、スター候補生をいち早くデビューさせる早期卒業制度だ。日本競輪選手養成所の記録会で最優秀の評価であるゴールデンキャップを獲得した者を対象に実施され、所定の基準、試験をクリアすると認められる。初めて適用者となったのが、寺崎浩平(26)=福井・117期=と菊池岳仁(19)=長野・117期=の2人で、寺崎は今月16日初日の和歌山、菊池は同19日初日の岐阜で同期に先駆けてデビュー予定。彼ら“新鮮力”の動向にも注目していきたい。(小橋川寛)