競輪:ニュース競輪

2019.11.29 05:00

【競輪特観席】GI覇者として挑む年末GP 松浦の大暴れ期待

 今年最後のGIとなった「第61回競輪祭」は、松浦悠士(29)=広島・98期=の優勝で幕を閉じた。松浦にとっては、これが悲願のGI初タイトル。決勝進出時点でGP初出場も確定的だったが、GI覇者の勲章を手にして挑めるのは重みが違う。チャンスを逃さず物にした勝負度胸と、完成の域に入った自在脚を武器に、年末の大一番でも大暴れが期待できそうだ。

 昨年から始まった6日制ナイターはさまざまなドラマがあったが、輪界の潮流が大きく変わってきていることを感じさせられる場面が多かった。S班の常連として長らくトップに君臨してきた浅井康太、村上義弘が二予で、そして昨年のGP王者である三谷竜生が準決勝で脱落となり、GP出場への道が断たれたのは象徴的なシーンだったが、決勝で大会V3を誇る平原康多に飛び付いて競り勝ち、すかさず番手まくりを放った清水裕友の充実ぶりはそのハイライトといえる。また、準決勝での不発が惜しまれるが、昨年V逸の悔しさを胸に、優秀のダイヤモンドレースまで連戦連勝で猛威を奮った柴崎淳もシリーズをもり上げたひとり。栄冠には届かなかったが、今の姿勢を貫いてスピードに磨きをかけていけば、ビッグタイトルを手中に収めるのも時間の問題だろう。

 GP出場メンバーも決まり、本番まで約1カ月。地区的にコマ切れ戦が想定されるが、ナショナルチームの脇本雄太、新田祐大が加わり、どんなレースが繰り広げられるのか。東京五輪を翌年に控え、令和初となる年末の祭典は輪界にとってもターニングポイントとなりそうな一戦だけに、今から楽しみでいっぱいだ。(小橋川寛)