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2019.7.18 04:57

【レーサーストーリー】吉田智哉

吉田智哉

吉田智哉【拡大】

 上のステージで新たな戦いに挑んでいく。7月にS級2班に初昇級を果たした吉田のトレーとマークは、きらびやかなシルバーのヘアスタイルと、競輪選手としては極めて小柄な体。公式プロフィルでは160センチとなっているが、見た目の印象はそれ以下に映るかもしれない。

 中学時代までの競技歴がバレーボールというのも意外。競輪好きだった父親とともに幼いころから松山競輪場へ行っていた影響もあり輪界への道を決意。多くのスポーツ選手を輩出し地元・今治に本校がある日本ウェルネス高校へ進学したのも、競輪選手を志すためだった。

 厳しい鍛錬の末、2017年7月にデビューするが、この年、愛媛支部の同期は門田凌、今野大輔、松本貴治。まさに“豊作”の年だった。「みんな練習でも強い。いい環境でさせてもらっているなとは思っています」。瞬く間にS級へと駆け上がったライバルたちに出世争いでは後れを取ったが、着実に成績を積み重ね、同じ位置で戦えるまできた。

 「やっとなのでうれしいです。自分だけ置いてけぼりみたいになっていましたからね(苦笑)。これから勝負していきたい」

 強烈なまくりが武器だが、すでにS級点を確保していた前期後半は果敢なスタイルを貫いた。

 「今は勝てていても、スピードが違う上では通用しないのは分かっています。結果はともかく長い距離を踏んで力をつけていきたい」

 S級で迎えた7月はあっせん停止でいきなり出ばなをくじかれる格好となったが、いい意味の充電期間だ。「しっかり練習して」臨むS級初戦は来月2日から開幕する高知「第33回サンケイスポーツ杯」。そして同24日からは、同期の出世頭・南潤も出場予定のGIII小田原記念へ。小柄な体から放たれるエネルギッシュな走りに注目したい。

■吉田 智哉(よしだ・ともや) 1997(平成9)年12月14日生まれ、21歳。愛媛県今治市出身。111期で在校成績は37位。2017年7月松阪でデビュー(251着)。同8月大垣で初優勝(13(1)着)。160センチ、65キロ。太もも58・5センチ、背筋力127キロ。血液型O。