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2019.1.11 04:55

【KEIRIN特観席】清水裕友ら新世代の突き上げに期待

 2019年第一弾のグレードレースだった先日の立川記念は清水裕友(24)=山口・105期=の優勝で幕を閉じた。2着は浅井康太で結果的には出場したS級S班2人でのワンツー。今年からGIIIの概定番組変更で2日目の優秀戦がなくなり、有力選手は息が抜けなくなったが、総決算のGPを戦い終えたばかりで心身ともに苦しいなかで結果を残したのはさすがで、S級S班としての矜恃を感じることができた。

 それにしても、清水の成長ぶりは目を見張るものがある。ビッグに初出場したのは昨年2月の全日本選抜だったが、8月小田原で記念初、9月共同通信社杯でビッグ初の決勝進出と一気にステップアップ。11月には地元の防府で記念初制覇を決め、勢いのままに競輪祭での表彰台入り(3着)でGP切符をもつかみ獲った。そのGPも臆することなく先にレースを動かし、まくり上げて爪痕を残した強気な姿勢が、S級S班としての“快幕ダッシュ”につながったのだろう。このまま順調に運べば、今年の目標であるGI初戴冠も現実味を帯びてきそうだ。

 若手注目株のひとりからGP出場へと瞬く間に羽ばたいた清水の雄姿は、新鋭陣の向上心をかきたてる格好の材料となる。清水と同様に昨年GI戦線で暴れ回り、記念初制覇も決めた山崎賢人や、ヤングGP覇者の太田竜馬、目下、地元の和歌山記念に参戦中の南潤らは、特にファンの注目度も高い。彼らが切磋琢磨してトップクラスの牙城に迫れば、競輪界全体の活性化にもつながる。今年は脇本雄太らナショナルチーム組の出番がより限られてくるだけに、新世代の突き上げを大いに期待したい。(小橋川寛)