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2018.8.10 04:58

【KEIRIN特観席】復興への希望となるべく走り続ける

 6月18日に発生した大阪北部地震の影響で開催を中止していた向日町競輪が6日に再開した。特別観覧席(第3投票所)の大型窓ガラス7枚が破損し、破片が飛散したことからバンクの使用を中止。2開催の中止を余儀なくされたが、ガラスの撤去、処分が行われ、安全が確保されたことから再開となった。開催初日の開門時には選手や日本競輪選手会近畿支部の役員が“お出迎え”を実施し、再開を待ちわびていたファンが久々の生観戦を喜んだ。

 その大阪北部地震が約2カ月前の出来事とは思えないほど、今夏は西日本豪雨や異常な猛暑など次々と日本列島を災害が襲った。そんな中で、被災地出身レーサーたちの奮闘ぶりが目立っている。ガールズの高木真備(まきび)は小学4年まで住んでいた岡山県倉敷市真備(まび)町が名前の由来。「レースで少しでも真備町の人の力になりたい」とファン投票2位で選出された18日のガールズドリーム(いわき平)で必勝を誓う。広島支部の松浦悠士は豪雨災害直後のGII・松戸サマーナイトFでビッグ初の決勝進出((3)着)。「身内は大丈夫だったけど線路が崩れたところもあって…。僕自身は調子がいいので頑張りたい」と県全体を気にかけながら、今後のGI戦線で、さらに上の結果を目指していく。

 15日に開幕するいわき平オールスターは昨年の決勝でワンツーを決めた渡辺一成と新田祐大の地元両雄が今年も注目の的。競技の海外遠征も多い2人だが「東日本大震災で被害を受けた地元のためにも、東京五輪でメダルを取りたい」と声をそろえて、“世界一”へ共闘している。

 「自分には競輪しかなく無力さを感じる」と話す選手もいた。だが、被災地にいるファンの勇気になっていることも確かだ。復興への希望となるべく、きょうも競輪選手は走り続ける。