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2015.1.28 21:37

長塚智広が引退会見「やり残したことはない」

現役引退を発表した長塚智広

現役引退を発表した長塚智広【拡大】

 2004年アテネ五輪の自転車男子チームスプリントの銀メダリストで、競輪でも長年トップ選手として活躍していた長塚智広(36)が28日、東京・渋谷区の岸記念体育会館で会見を開き、現役引退を発表した。今後は、トップアスリートの分野で行われている治療技術や医療、トレーニング技術を一般市民に広める活動に取り組む。

 グレーのスーツに身を包み会見場に姿を見せた長塚は、「自転車競技者として引退することをご報告させていただきます」とあいさつ。そして「36歳になって自転車競技者として体力的にもこれ以上、上を目指せない。五輪でもメダルを取ることができないと考えて、一線を引く決断をしました」と引退の理由を明かした。

 2000年のシドニー五輪から3大会連続で五輪に出場。04年のアテネ五輪では伏見俊昭、井上昌己と組んだチームスプリントで、五輪の日本自転車競技では史上最高となる銀メダルを獲得した。また競輪では11年に競輪祭(GI)で優勝を飾っており、「自転車競技者としても、競輪選手としてもやり残したことはない」とすがすがしい表情で言い切った。

 今後の活動については、「20年の(東京)五輪に向けて、メダリストとして日本の社会に今まで以上にご恩と経験を還元できるようにしたい」とし、具体的には、トップアスリートの分野で行われている治療技術や医療、トレーニング技術を広めること、自転車の普及、発展のための活動をあげた。さらに『PRP』療法を中心とした一般社団法人をたち上げるドクターらと理事としても活動する予定だという。

 過去には茨城県知事選(09年)や参院選(10年)に出馬した経験もあるが、政界進出は今は考えていないようだ。

 選手会脱会騒動のペナルティーとして昨年5月から自粛欠場中だったが、競輪界については「お世話になった恩返しとして、できることがあったら協力したい」と語った。

◆長塚 智広(ながつか・ともひろ)1978(昭和53)年11月28日生まれ、36歳。茨城県取手市出身。県立取手第一高校卒業後、81回生として1998年8月に取手でデビュー。ビッグレース優勝は、2011年の競輪祭(GI)、13年の共同通信社杯(GII)。デビューからの通算成績は959戦302勝、2着160回、3着79回、着外418回。通算取得賞金は4億9779万9100円。1メートル81、92キロ、血液型A。