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2014.4.11 04:35

【KEIRIN特観席】競輪界の帝王・山田裕仁

山田裕仁

山田裕仁【拡大】

 平成の大スターがバンクを去った。競輪界の“帝王”と呼ばれ、KEIRINグランプリV3などの輝かしい実績を持つ山田裕仁(45)=岐阜・61期=が、3月21日の名古屋競輪で26年間にわたる選手生活にピリオドを打った。

 デビュー当時は線が細く、記者の目にはとてもパワーは感じなかった。ところが陸上8種競技で鍛え上げた足腰のバネは素晴らしく、競輪選手としての筋肉がついてくるにつけ頭角を現してきた。「将来性は感じない」という下馬評を見事に覆し、飛躍した。

 もちろん天賦の素質だけでなく、血の出るような努力のたまもの。なにくそという根性もあった。

 「高校時代に真剣に付き合っていた彼女がいました。しかし、その彼女の父親から“交際するなら競輪選手になるのはやめてくれ”といわれました」

 幼い頃から競輪選手を目指していた山田にとって苦渋の選択だったが、恋人よりも自転車を選んだ。そして、心の中で「強い選手になって、いつか見返してやりたい」と誓った。

 その反骨精神が山田をスター選手に押し上げた要因だろう。夢をかなえ、引退するまでに612勝をあげた。そしてグランプリ優勝3回、特別競輪優勝5回。19億1782万円を稼いだ。もうあの雄姿を見られないと思うと寂しい限りだが、「今後は業界のために力を尽くしたい」という。ぜひ“第2の帝王”を育ててもらいたいと思う。

  (今中 一光)

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