中央競馬:予想予想

2019.9.7 15:40

【居酒屋ブルース】日曜阪神11R

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 【阪神11R・産経賞セントウルステークス】

 「痛恨の極みですよね」

 ひいきの居酒屋のカウンター席に座ると、おしぼりを持ってきたスタッフの琢磨に言われた。ディープインパクト、キングカメハメハに続いて死んだ名馬っていたっけ?

 「違います。居酒屋ブルースの先週の予想です」

 それね。確かに、勝負レースを選び間違えたのは痛恨の極みだよ。

 「13着と1着ではえらい違いですからね。新潟記念を勝負レースに指定したら、本命のサトノキングダムが大敗。片や勝負レースにしなかった小倉2歳Sは◎のマイネルグリットが快勝。単勝は620円もつきました」

 しかも、エルムSのときと違って今回は予想の印も当たっているからね。

 「3連複は3190円ですか。最近の居酒屋ブルースの買い方を見ると、少なくとも1000円は買っているはずだから3万1900円。大もうけでしたね」

 実際に取ったのは単勝だけ。勝負レースの方につぎ込んで、小倉2歳Sはそれしか買えなかった。結局、その日はトリガミ。

 「それも居酒屋ブルースらしいといえばらしいですが、お気の毒さまです」

 景気のいい話が出ないから、早速今週の予想に入ろうか。秋競馬の開幕だね。今週は誰から予想を披露するんだっけ?

 「分かって言っていますね。私です」

 琢磨からなんだ。小倉2歳Sで本命のラウダシオンが3着に来ているから、てっきり別の人かと思っていたよ。

 「居酒屋ブルースの勝負レースで本命馬の着順が悪い順というルールは先週、改めて確認しています。先週の勝負レース、新潟記念で私が本命にしたのは最下位のアクートでした」

 それじゃあ仕方ないね。

 「次いで、サトノキンダムが本命だった居酒屋ブルース。3番目は◎レイエンダが10着だった桃。続いて7着センテリュオのカズマサさん、最後に同じくセンテリュオのもりやさんです」

 同じ馬が本命なのに?

 「その場合は、勝負レース以外の成績の悪い順というのがルール。カズマサさんの小倉2歳の本命は5着のカイルアコナで、もりやさんは勝ったマイネルグリットだったので」

 もりやさん、ラストをしっかり締めてください。

 「はい! ペールエールで乾杯した翌週は、マイネルグリットで乾杯! まあ、馬名は乾杯にまったくつながっていませんが(笑)、今週の競馬も当てて乾杯したいです!」

 じゃあ、琢磨よろしく。

 「京成杯オータムハンデキャップの本命はプロディガルサン。新潟記念が金子真人オーナーのユーキャンスマイル、ジナンボーによるワンツーフィニッシュだったので、今週も金子オーナーの馬に期待します」

 そういえば、あるオーナーから聞いた話だと、ディープインパクトとキングカメハメハは死亡保険が出るんだって。1株当たりの金額はディープが5000万円で、キンカメが3000万円だそうだよ。

 「60株ならディープは総額30億円! 桁違いの額ですね。そのくらい馬券を当てたいものですが、いかんせん投資できる総額は良くて1万円なので夢のまた夢です」

 産経賞セントウルステークスは?

 「イベリスが本命です。この時期の短距離路線は、斤量の軽い3歳牝馬に期待。昨年のラブカンプーのように。ちなみに、昨年はラブカンプーが気になっていたのに、『ミルコ(デムーロ)は、前哨戦は手を抜くあるある』を心配してグレイトチャーターを本命にしたら、ラブカンプーが2着でグレイトチャーターが3着。その反省を今年は生かしたいと思います。次は居酒屋ブルースの番です。今週の勝負レースはもちろん…」

 産経新聞の社杯の産経賞セントウルステークスに決まっているよ。その前に京成杯オータムHの予想も少々。

 京成杯AHの本命はプールヴィル。中山コースでの出走は初めてだが、中山と同じように最後の直線に急坂のある阪神でGIIフリーズレビューを同着とはいえ勝っているようにこなせるはず。

 マイル戦も、3馬身3/4差で6着の桜花賞と3馬身半差で12着のNHKマイルCの実績は威張れるもの。NHKマイルCで3馬身差の10着だったグルーヴィットが続く中京記念を勝ったように、プールヴィルにもチャンスは十分ある。52キロのハンデなら勝負になっていい。

 産経賞セントウルSは、人気でもタワーオブロンドンを本命にする。函館で行われたキーンランドCから中1週で阪神GII参戦だけに不安視する声もあるが、天下の藤沢和雄厩舎がそれを重々承知の上で出走してくるのだから不安はないとみていい。

 芝1200メートル戦はここ2戦、重賞で3着(函館スプリントS)と2着(キーンランドC)。しかもともに58キロを背負ってのものだ。今回は斤量が57キロに減るし、この距離はさらに慣れが見込めるだけに好勝負は必至とみているよ。

 続いてバイトの桃ちゃん、よろしく。

 「セントウルSの本命はダイメイプリンセスです。前走で本命にしたカズマサさんには申し訳ないですけど…」

 「いいよ、桃。今回の本命は違うから」

 「それなら気兼ねなく本命にします。阪神コースは走ったことがないので分かりませんが、同じように直線に急坂のある中山コースで1000万下を勝っているし、昨年のスプリンターズSでは4着だったので、阪神もこなしてくれると思います。それに今回は、なんといっても絶好調の川田さんが手綱を取ります。スプリンターズSではダノンスマッシュに乗ることが決まっている騎手をあえて乗せるということは、ここで勝ってほしいと陣営が願っているからでしょう。ここは勝負懸かっています」

 京成杯の本命は?

 「ミルコ・デムーロさんが手綱を取るロードクエストにしました。この馬は3年前にこのレースを勝っているし、ミルコさんとのコンビではGIIスワンS勝ちを含む【2・1・0・3】と連対率50%。このところ重賞で2着続きのミルコさんが、ここを勝って鬱憤を晴らすとみます」

 次はカズマサだね。

 「京成杯AHは、2015年には3連単222万円超えのとんでもない馬券が出たレースだけに、狙います! 過去10年を見ると、前走関屋記念組が【1・4・6・41】(左から1着・2着・3着・4着以下)と馬券の中心です。その中から勝ち馬に0秒1差の4着と惜敗したディメンシオンに◎を打ちます」

 ただ、競馬エイトの印を見ると、意外と人気になりそうだよ。

 「そうなんですか!? では5万馬券くらいを狙ってみます」

 産経賞セントウルSは?

 「まずは前走別成績をごらんください」

 北九州記念【5・1・6・49】

 高松宮記念【1・2・0・4】

 CBC賞【0・1・1・8】

 NHKマイルC【0・0・0・2】

 キーンランドC【0・0・0・3】

 「キーンランドC、NHKマイルC、CBC賞組はばっさり切ります。馬券の中心は北九州記念になりますが、本命は今年の高松宮記念の覇者ミスターメロディ。前走高松宮記念組は、頭数は少ないですが好成績。58キロの斤量は気になりますが、そこは無視で」

 決めぜりふが出たね。

 「斤量別成績では58キロが【2・3・1・4】と好成績を収めているので」

 最後にもりやさん、よろしくお願いします。どうしました? ずいぶんと暗い顔をしていますが。

 「本命馬が2レースともカズマサさんとかぶってしまいました…」

 でも、もりやさんは本命馬だけではなく、対抗と単穴も披露してくれるじゃないですか。いつもの通りダラララララララでお願いします。そういえば、火曜日にここへ来たとき、店の窓の外にもりやさんの化身という噂もあったヤモリが張り付いていました。「ヤモリが出ると縁起がいい」と言われるので、もりやさんの予想が当たる吉兆だと思いますよ。

 「そう言っていただけると予想にも力が入ります。元気を入れ直して頑張ります! 私の京成杯オータムHの予想は…ダラララララララララ。◎はディメンシオンで、○はグルーヴィット、▲はストーミーシーです! 本命馬には期待してます。このレースは比較的、前走関屋記念・中京記念組が馬券に絡む傾向があるレースかと。その中で関屋記念で次につながるレースをしていたのがディメンシオンだと思います。ハンデも53キロと恵まれ、けがから復帰した北村宏司騎手の手綱にも期待してます」

 産経賞セントウルSは?

 「私のセントウルSの予想は…ダラララララララララ。◎はミスターメロディで、○はアンヴァル、▲はマテラスカイです。ここはミスメロしかないですね~。前走の高松宮記念で本命に指名しているのはもちろんのこと、この夏で充電してパワーアップしていると思います。秋も短距離路線の主役になるべき馬です」

 みんなの予想が出そろった。最後に居酒屋ブルースの京成杯AHの予想印と、産経賞セントウルSの予想印と買い目を載せて終わりにしよう。

 京成杯は、◎プールヴィルから◯ディメンシオン、▲ロードクエスト、△プロディガルサン、クリノガウディー、グルーヴィット、ハーレムラインに流す馬券を買ってみたい。

 産経賞セントウルステークスの印は以下の通り。
 ◎⑦タワーオブロンドン
 ◯⑧ダイメイプリンセス
 ▲⑫ミスターメロディ
 △②マテラスカイ
 △④イベリス
 △⑥ファンタジスト
 △⑪アンヴァル

《3連複》1頭軸流し
 ⑦-②④⑥⑧⑪⑫(15点) 各600円

《馬連》
 ⑦-⑧ 1000円

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

主な登場人物

カズマサ…ひいきの居酒屋の店主。馬券はデータ派

琢磨…ひいきの居酒屋のスタッフ。好不調の波はあるが、馬券が当たると好調が続く

桃ちゃん…ひいきの居酒屋のアルバイト。馬券のセンスが抜群の競馬女子(UMAJO)。ちなみに、居酒屋ブルースのUMAJOは、酒場のあすピー→バイトのマヤ姉(ねえ)→桃ちゃんと変遷

もりやさん…ひいきの居酒屋の常連客。競馬とお酒が大好き

鈴木学(すずき・まなぶ) 関東エイト担当部長 

レース内容・騎手・厩舎

堅め

3連複

プロフィル

第1次東京五輪世代(第2次は2020年に誕生)。1993年2月にサンスポの競馬担当となり、2年間のブランク(運動部デスク)を挟んで競馬にどっぷり漬かっている。サンスポ記者時代は予想コラム「鈴木に学べ」を連載も、たまに「鈴木が学べ」に。

予想スタイル

「3連複の軸馬」を◎にしている。3連単の期待値は3連複の6倍だが、人気馬が1着だと6倍以下になることが多い。人気馬を軸にするのなら3連複の方が得という考え。

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